南伊勢町の海の上に「家」出現、地元小学生らとワークショップ

伊勢現代美術館の目の前の海に展示された「水平線の上の家」

伊勢現代美術館の目の前の海に展示された「水平線の上の家」

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 今年7月から、南伊勢町立五ヶ所小学校4年生28人と名古屋やドイツ・ブレーメンで活躍する若手アーティストの福岡寛之さんとがワークショップなどでコラボレーションした「五ヶ所湾 海の上の家プロジェクト」で出来上がった作品が、伊勢現代美術館(度会郡南伊勢町、TEL 0599-66-1138)で発表されている。8月19日まで。

伊勢現代美術館の目の前の海に展示された「水平線の上の家」

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 同プロジェクトは「アートを通じた交流実行委員会(実行委員長=中戸美由紀さん)」が地域の人たちとのふれあいを通してアーティストと地元の子どもたちが自分たちのまちを考え、魅力を引き出し、「未来のまちづくり計画」というかたちで発表するというもの。

 7月1日~14日まで同小学校の協力を得て授業時間を活用し「海の上で生活するならどんな家を希望するか?」をテーマにディスカッションし、それらの意見をもとに28通りの「海の上の家」の模型が完成した。福岡さんは「水平線の上の家」の制作を並行して行った。

 「水平線の上の家」はこの地域の地場産業でもある真珠養殖に使用されるイカダを利用。完成と同時に、360度水平線だけの海まで行ってビデオ撮影し、併せてドキュメンタリービデオ作品(約15分)も制作した。

 展覧会は、同美術館の目の前の海に展示された「水平線の上の家」と、ドキュメンタリービデオ上映、子どもたちの作品が3会場で展示されている。「水平線の上の家」にはゴムボートで渡ることもできる。

 福岡さんは「初めてこの美術館に来て、五ヶ所湾の海の美しさに感動した。この海をフィールドに何かできないかと考え、地元の子どもたちと一緒に『海上での生活』を想像し形にした。海で泳いだことがないなど、子どもたちにとって一番身近だと思っていた『海』が、実は遠い存在だったことに驚いた。今回の展覧会がきっかけで『海』に興味を持ってくれる子どもたちが増えてくれれば」と話す。

 開館時間は10時~17時。水曜休館。入館料は、一般=500円、大・高生=400円、小・中生=無料。

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