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「ツイッターがきっかけ」わずか24日間で中西圭三さんのチャリティーライブ開催

「ツイッターがきっかけ」わずか24日間で中西圭三さんのチャリティーライブ開催

「ツイッターがきっかけ」わずか24日間で中西圭三さんのチャリティーライブ開催

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 ツイッターで知り合った中西圭三さんとツイッターで知り合った仲間たちがフェイスブックを通じて企画し、わずか24日間で「ぼよよん共和国in伊勢 中西圭三 東日本大震災チャリティーライブ」を4月18日(16時30分~)、伊勢市観光文化会館(伊勢市岩渕)で開催する。入場無料。

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 「昨年11月ごろ、『おっ酢!』ツイッターの画面を見ていたら面白い挨拶をする人を発見。すぐにフォローして話しかけたのがはじまり。しばらくしてプロフィールを見ると『中西圭三』とあったがその時は信じていなかった。フランクに対等に会話をしていたらほかの人から『そんな会話よくできるね?本物だよ!』と教えてもらった。そのときが第1回目の驚きのはじまり」と中西さんとの出会いのきっかけを告白するのは同ライブ実行委員長の山本軌勝さん。

 志摩市出身の山本さんは、インターネットショップ「魚貝屋あめんぼ」(阿児町立神)を開くごく普通の一般人。これまでイベントの企画など、したことも考えたこともないという。ツイッターはネットショップの客とのコミュニケーションを円滑にするために昨年の秋に始めたばかり。

 山本さんは今年2月2日~3月16日まで頚椎(けいつい)ヘルニアを患い入院。入院中に東日本大震災が発生し、友人や客など身近な人を亡くした。何かできることを――と自分にできることを考え活動していたところ、中西さんが3月25日「ぼよよん共和国Project」を立ち上げた。

 山本さんは同日12時39分、フェイスブックから中西さんに「ぜひ伊勢でライブを」と問いかけたところ、13時7分に「もちろん!行きますとも!ぜひどんな形でも。できる事をできるだけやれば十分ではないですか!」と返ってきた。2回目の驚きだった。

 すぐさまツイッターとフェイスブックでサポーターを呼びかけ、その日のうちに仲間が集まった。日時を決定し、会場を押さえ、チラシを作り、スポンサー・後援依頼など中西さんを交えフェイスブック内で会議を行い、その日から一気にプロジェクトが動き出した。

 歌手で音楽家・プロデューサーでもある中西さんは、1991年にZOOが2003年にEXILEが歌った提供曲「Choo Choo Train」はミリオンセラーとなった。1995年以降は、ピーボ・ブライソンに提供した「LIGHT THE WORLD」(デビー・ギブソンとのデュエット)が収録されたアルバム「Unconditional Love」はグラミー賞にノミネートされた。NHK「おかあさんといっしょ」の中で子どもたちのために作った「ぼよよん行進曲」や「まんまるスマイル」などは子どもたちの人気曲となっている。

 山本さんは「実は、13年前心臓手術を行い死を覚悟していた。そのとき病室で中西さんの曲『あの空を忘れない』を何度も聞き励まされていた。4年前の6月に末期がんで亡くなった僕のフィアンセも中西さんの大ファンだった。何かの因縁…。そして今回のライブ。みんなが何かをしたいと思う力があるからなんだろう。すべてが奇跡のようにつながり、連鎖していった。当日は宇治山田商業高校のブラスバンド部も駆けつけてオープニングを盛り上げてくれることになった。みんなの協力で一気に実現していった」と話す。

「入場無料、途中入場も退場も自由。ほんの少しでも時間があれば会場に来て、その思いの塊を一緒に共有していただき、被災地に届けたい。できるだけ多くの人に来ていただき、少しでも多くの義援金を被災者の皆さんに届けたい」と呼びかける。

 中西さんは「本当の幸せは誰かのために生きること。自分を活かして悲しみに暮れる友の涙を拭う手助けを致しましょう」とメッセージを贈る。

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