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伊勢・皇学館大で「全国高校生SBP交流フェア」 大臣賞は福島ふたば未来学園

伊勢・皇学館大で「全国高校生SBP交流フェア」 大臣賞は福島ふたば未来学園

伊勢・皇学館大で「全国高校生SBP交流フェア」 大臣賞は福島ふたば未来学園

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 「全国高校生SBP交流フェア~学生の学生による学生のための祭典~」が8月23日・24日、皇学館大学(伊勢市神田久志本町)で開催され2日間で33団体、約460人が参加した。主催は「未来の大人応援プロジェクト実行委員会」。

【その他の画像】文部科学大臣賞を受賞した福島県立ふたば未来学園 社会起業部カフェチームの是次さん

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 SBPとは、ソーシャルビジネス・プロジェクトの略で、高校生がビジネスの手法で地域の課題を解決し、地域を元気にしていこうとする取り組み。年に1度全国の高校生たちが同大に集結する。今年で4回目、前身からのイベントから数えると7回目。2017(平成29)年から文部科学省との共催となっている。

 1日目は、自分たちの活動を審査員にプレゼンするポスターセッションが行われ21団体が臨んだ。伊勢銀座新道商店街(伊勢市)に会場を移し、高校生たちが作った商品やその場で調理した菓子などを販売する「夜の市」(約34ブースのうち26団体が高校生のブース)が行われた。

 2日目は、「SDGs 目標14海の豊かさを守ろう」(レオパレス21提供)、「Adobe Premiere Rushを使ってバイリンガルYoutuber Megと一緒になりきりレポーター動画をつくろう」(アドビ提供)、「SDGsを知る行動へ」(ゲイト・未来教育デザインConfeito・新渡戸文化学園提供)など5つのワークショップと、1日目のパネルセッションを勝ち抜いた6団体によるオーラルセッション、岸川政之実行委員長と同大SBP研究部会の加藤総心さんの進行で高校生によるパネルディスカッションが行われた。

 オーラルセッションには、「三重県立相可高校 生産経済科 農業クラブ」「沖縄西原町 NS2BP(西原町学生ソーシャルビジネス・プロジェクト)」「愛知県立高浜高校 高浜高校地域活動部SBP班」「富山県立滑川(なめりかわ)高校 ぴーりっちゅ」「福島県立ふたば未来学園中学校・高校 社会起業部カフェチーム」「岐阜農林高校 食品科学科 課題研究班」の6校が選ばれ、皇学館大学記念講堂ステージでそれぞれ10分間のプレゼンテーションを行った。

 文部科学大臣賞には、震災・原発事故で福島県双葉郡内の5校が廃校となり2015(平成27)年に新しくできた校内に地域に開かれた学校づくりの一環として「Cafeふぅ」を立ち上げた「福島県立ふたば未来学園中学校・高校 社会起業部カフェチーム」が選ばれた。三重県知事賞には、バイオマス発電所の資金をクラウドファンディングで集め、循環型社会を目指そうと取り組む「三重県立相可高校 生産経済科 農業クラブ」、審査員特別賞には、沖縄県内の11校の西原町在住の高校生らの演劇や特産品開発などを行う「沖縄西原町 NS2BP(西原町学生ソーシャルビジネス・プロジェクト)」が選ばれた。

 今回のSBP交流フェアに1人で参加し、文部科学大臣賞を受賞したふたば未来学園の是次美優(これつぐみゆ)さんは、「喜びと驚きが交差している。とてもうれしい。1人での参加で準備など忙しかったが、頑張ってきてよかった。伊勢の友達も喜んでくれると思う」と話す。

 審査委員長の荒木康行さんは「毎年高校生とは思えない素晴らしい取り組みをしている。審査員全員ノックアウトされた。大臣賞と知事賞だけを選ぶことができず特別に審査員特別賞を追加した」と高く評価。ここで選ばれた高校生の取り組みが全国に発信されて各地に広がっていけば」と期待を込める。

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