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安倍首相、新年恒例の伊勢神宮参拝・年頭記者会見 子どもたちから花束

安倍首相、新年恒例の伊勢神宮参拝・年頭記者会見 子どもたちから花束(撮影=加藤直人)

安倍首相、新年恒例の伊勢神宮参拝・年頭記者会見 子どもたちから花束(撮影=加藤直人)

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 安倍晋三内閣総理大臣が1月6日、歴代首相の恒例行事となっている伊勢神宮外宮(げくう)・内宮(ないくう)で御垣内(みかきうち)参拝を閣僚や鈴木英敬三重県知事、鈴木健一伊勢市長らと共にモーニング姿で行った。

【その他の画像】安倍首相、伊勢神宮参拝。安倍首相と握手をした手を見つめる少年

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 参拝後、安倍首相はボーイスカウト日本連盟伊勢第7団とガールスカウト日本連盟三重県第1団の子どもたち約60人の歓迎を受け、度会郡玉城町立田丸小学校5年の宮本徠翔(らいと)君と伊勢市立明野小学校4年の林野々子(ののこ)さんから花束を受け取った。

 その後、神宮司庁にて年頭記者会見に臨み、「新しい令和の時代がわが国にとって平和で豊かなすばらしいものとなるようお祈りした。オリンピック・パラリンピックが再びわが国で開催されるこの歴史的な年を、国民の皆さんと共に、日本の新時代を切り開く一年とする。その決意を、令和2年の年頭に当たって新たにしている」と述べた。

 東京オリンピック・パラリンピックについて、「今度の東京大会を全国の皆さまの温かい思いが詰まったものにすることで、日本全体が大きなエネルギーを発するような大会にしたい。三重県でも伊勢市はラオス、志摩市はスペインのホストタウンになっていただいている。ラグビーワールドカップにおけるキャンプ地と、地方自治体とがチーム一体となって大会を盛り上げてくれたように、全国のホストタウンの皆さんと共に、それぞれの地域で交流の輪を広げオリンピックを盛り上げていきたい。3000万人を超える外国人が訪れ、4兆5,000億円を消費する一大産業が地方に誕生した。各地の観光資源を世界中に、強力かつ戦略的に発信する特別なプロモーションを1年間にわたって展開する(例えば三重県の海女ツアーや忍者体験などが考えられる)。全国にまだまだ眠っている素晴らしい観光資源を海外にPRし、2020年の4000万人、2030年の6000万人の目標達成につなげていきたい」とも。

 昨年、真珠を育てるアコヤガイや養殖カキが大量死したことについて、「経営安定に向けたセーフティー基金などを活用し、農林漁業者の不安にしっかりと寄り添いながら、一日も早く生業(なりわい)を再建できるように全力で取り組んでいく。三重県においては、県ともしっかりと協力しながら、支援をしていきたい」と言及。そのほか、「現役世代の安心を一層確保する制度へと改革し、『非正規』という言葉をこの国からなくし、働き方の変化を中心に据えながら、年金・医療・介護、社会保障全般にわたって改革を進めていく」など方針を明らかにした。

 一方、昨年の年頭記者会見で「ロシアとの北方領土問題を解決して、平和条約を締結する」と言及したことについて、今年の会見では一言も言及がなかった。

 安倍首相は会見に臨む前、ボーイスカウトとガールスカウトの子どもたち全員と直接握手を交わした。初めて総理大臣と握手をした少年は、その右手を大切に見つめながら、両手を合わせて笑みを浮かべていた。

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