度会郡玉城町在住の辻村佳和さんが1月11日17時30分頃、伊勢市から210キロ以上離れた富士山とまん丸の月が重なった写真の撮影に成功した。
辻村さんは、写真クラブ「たまき」(代表=林隆久さん)に所属。伊勢神宮内宮(ないくう)摂社の鴨神社(度会郡玉城町)が中腹にある的山公園(同)や田丸城跡(同)などから朝日と富士山が重なる写真を撮り、毎年7月に開く同クラブの写真展などに出展している。
写真は、伊勢市と隣接する大仏山公園(多気郡明和町)の展望広場から狙ったもので、伊勢湾の上に浮かんだように、月のバックライトで富士山のシルエットがくっきりと浮き上がった。
辻村さんは「朝日と富士山が重なる写真は何度も撮影しているが、月と重なった写真を撮るのは今回が初めて。昨年12月にもチャレンジしたがこの日は天気が良くなかった。初めての大仏山公園でうまく撮影できて幸運だった。7月の写真展にも出品したい」と話す。
一方、伊勢志摩の代表的な観光名所となっている伊勢・二見興玉神社の夫婦岩(めおといわ)にも大しめ縄で結ばれた男岩と女岩の間から月を撮ろうと大勢のカメラマンが集まっていた。