志摩市在住の有志が現在、3月31日で営業休止する「志摩マリンランド」(志摩市阿児町)に感謝を込めてありがとうの気持ちを伝えたいと行動を起こしている。
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1970(昭和45)年3月18日にオープンした同施設は、今年で開館51年になる。マンボウやペンギン、海女によるエサやり実演などを行う回遊水槽が人気の水族館で、上皇、上皇后両陛下も来館された。今年1月、建物や設備の老朽化、新型コロナウイルス感染症による入館者減少などを理由に営業を休止すると発表した。
そんな中、地元の有志4人が急きょ、「志摩マリンランドありがとうの会」を発足。子どものころから何度も訪れ思い出深い水族館が無くなってしまうことが忍びなく、せめて何か感謝の気持ちを伝えたいと、人それぞれの同館との「思い出」をメッセージや当時の写真などを集めて、同館に届けようと活動を始めた。
集まったメッセージや写真を印刷して、3月31日に志摩市内に配布される新聞の折り込みチラシに入れ、「思い出」を志摩市内の人たちと共有し、志摩マリンランドに感謝の気持ちと共に届けようと計画している。
発起人の一人、岩城裕子さんは「志摩マリンランドが無くなってしまうと知り、とても残念で悲しい気持ちになっていた。ずっとモヤモヤのまま今日まで来たが、何かできることはないか、このままでは後悔すると思い、『最後に感謝の気持ちを届けたい!』と思い、皆さまから『ありがとう』のメッセージと『思い出』の写真を集めたらいいのではと思い立った」と話す。
岩城さんは「営業休止まであと15日になってしまった。準備期間もほとんどないが、みんなで志摩マリンランドさんにありがとうを届けられたら」と呼び掛ける。
応募の締め切りは、3月21日19時まで。ネットから応募を受け付ける。集まった「ありがとう」は折り込みチラシのほか、ネット上でも閲覧できるようにする。