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志摩市の樹齢360年以上の一本桜「岩戸桜」 人里離れた山の中で純白の花満開に

志摩市の樹齢360年以上の一本桜「岩戸桜」 人里離れた山の中で純白の花満開に(撮影=岩咲滋雨)

志摩市の樹齢360年以上の一本桜「岩戸桜」 人里離れた山の中で純白の花満開に(撮影=岩咲滋雨)

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 志摩市の「天の岩戸」(志摩市磯部町恵利原)入り口に生えるオオシマザクラの一本桜「岩戸桜」が3月23日、人里離れた山の中で静かに、純白の花を広げ満開となった。

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 「天の岩戸」は、日本神話「岩戸伝説」の中で、アマテラスがスサノオの悪事を憂い岩屋(いわや)の中に引きこもった場所。太陽の神様=アマテラスが暗闇の世界である岩屋に引きこもったことで国中が真っ暗闇になり、その事態を打破しようと八百万(やおよろず)の神々が話し合い、アマテラスを岩屋から外に出す方法を考える。

 オモイカネがアイデアを出し、アメノウズメが岩戸の前で踊るとみんなが笑顔になり楽しく盛り上がる。アマテラスが不思議に思い岩戸から顔を出したところに、イシコリドメが作った八咫鏡(やたのかがみ)をアメノコヤネとフトダマがアマテラスに差し出し、アマテラスが鏡に映った自分に驚いた瞬間に、アメノタヂカラオが岩戸を引き開け、岩屋から救出するという伝説。アマテラスは、伊勢神宮内宮(ないくう)の主祭神でもある天照大御神(あまてらすおおみかみ)、八咫鏡は内宮のご神体と言われている。

 「岩戸桜」の品種はバラ科サクラ属のオオシマザクラ(大島桜)で、純白の花と同時に緑の若葉を伴って咲くのが特徴。伊豆大島(東京都大島町)を中心に伊豆諸島に多く自生する日本固有種であることや、同地が志摩の国から伊勢神宮までの旧街道沿いであることなどから、江戸初期に参詣者によって種もしくは苗が持ち込まれて育ったものと推定される。雄しべが花弁のように変化し旗状になる「ハタザクラ」であることも特徴の一つ。江戸中期に書かれた当時の観光ガイドブック「伊勢参宮名所図会」(1797年)巻五の「家建(やたて)の茶屋」の挿絵にサクラが描かれていることから、樹齢360年以上といわれている。1999(平成11)年12月24日に旧磯部町が天然記念物に指定した。

 3月18日時点ですでに一分咲きだった。毎年満開の時期にサクラの木の下で、恵利原の早餅つきなどでつきたての餅が振る舞われる「お花見」は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から昨年に引き続き今年も中止を決めている。

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