EVを使ったグリーンスローモビリティーの実証実験が12月17日、明和町で始まる。
【その他の画像】明和町・斎宮跡でEVを使ったグリーンスローモビリティーの実証実験
グリーンスローモビリティーとは、CO2排出量が少ない電気自動車のことで、時速20キロ未満で公道を走る4人乗り以上のパブリックモビリティー。高齢者の移動手段の確保や観光客の利便性の高い周遊手段の確保などを図るため、国土交通省や環境省が普及を推進する。
実験を行うのは一般社団法人明和観光商社(明和町斎宮)。ゆっくり走るEVを活用し、137ヘクタールある「史跡斎宮跡」での新しい楽しみ方を提案する。満充電で約80キロ走ることが可能な「LSV-4」と「LSV-2×2」の計2台のEVをモビリティワークス(東京都町田市)からレンタル。平安時代の牛車(ぎっしゃ)にちなみ「牛車(もうぐる)」と名付けて運用し、収益モデルを検討する。
12月10日、斎宮駅北口で実証実験開始記念式典では実証実験車両の披露とテープカットが行われ、世古口哲哉明和町長らとともに明和町のゆるキャラのめい姫が牛車に試乗した。
同社代表理事の千田良仁さんは「斎宮駅前の広大な史跡を徒歩や自転車で巡るツアーは実施してきたが、観光施設の一つ『斎宮歴史博物館』まで徒歩20分という距離が、歩いて回る観光周遊では課題だった。グリーンスローモビリティーで周遊する新しい観光の在り方を探っていきたい」と話す。「斎宮跡のガイドツアーや斎宮歴史博物館までの輸送などを試行し効果を検証したい。斎宮跡をガイドできる人も養成したい」とも。
1月14日まで。利用は無料。