全日本写真連盟志摩支部の写真展が2月29日、大王美術ギャラリー（志摩市大王町）で始まった。

【その他の画像】全日本写真連盟志摩支部の写真展

　毎月7日に志摩文化会館（志摩町）で例会を開き、撮影会や勉強会などを行いながら、地域の魅力を写真で表現しようと活動する同支部。現在、部員は13人。

　今回で7回目になる同展は2部制で、伊勢志摩の風景や祭り、海女（あま）などを写した作品を展示する。第1部は3月4日までの5日間で、2022年1月19日に急逝したメンバーの山本幸平さんの作品35点を中心に、メンバーが撮った山本さん自身や山本さんと一緒に撮影した時の作品を展示する「故山本幸平と仲間達展」、第2部は3月7日～4月1日の期間で、メンバーが撮影した作品計40点を展示する写真展「私のお気に入り」を開く。

　支部長の出口芳男さんは「1949（昭和24）年生まれの山本さんは、三重県展や伊勢市展などの写真コンテストの受賞歴を多く持つ。写真歴は13年だった。亡くなった年の二科展で初入選したところだった。撮影会では設営などに献身的に協力してくれた」と振り返る。

　出口さんは「僕たちでは断られてしまうことが多いのに、山本さんが声をかけると、ほとんどの一般の人がモデルとして協力してくれるので、とてもありがたかった。ある時、妊婦さんに声をかけて撮影させてもらった。その後、子どもが生まれでから同じ場所で撮影させてもらうということもあった。今ではいなくなってしまって困っている。山本さんが写した郷土の写真を見て、何かを感じ取ってもらえれば」とも。

　開館時間9時～17時（最終日は16時30分まで）。火曜・水曜休館。入館無料。