今度は伊勢神宮別宮でも式年遷宮-雨の「月読宮」で立柱祭と上棟祭

今度は伊勢神宮別宮でも式年遷宮-雨の「月読宮」で立柱祭と上棟祭

今度は伊勢神宮別宮でも式年遷宮-雨の「月読宮」で立柱祭と上棟祭

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 伊勢神宮別宮「月読宮(つきよみぐう・つきよみのみや)」(伊勢市中村町)と「月読荒御魂宮(つきよみのあらみたまのみや)」で1月8日、一連の式年遷宮の儀式「立柱祭」と「上棟祭」が行われた。

伊勢神宮別宮「月読宮」で立柱祭と上棟祭

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 昨年の10月2日と5日に伊勢神宮の内宮(ないくう)と外宮(げくう)の正殿、同10日と13日に内宮別宮の「荒祭宮(あらまつりのみや)」と外宮別宮「多賀宮(たかのみや)」でそれぞれ神様の引っ越し「遷御(せんぎょ)」が行われ、伊勢神宮の式年遷宮が全て終わったように思われているが、実はまだまだ続いている。

 伊勢神宮125社の12別宮、109の摂社・末社・所管社の式年遷宮がこれから本格的に始まる。今年から、12の別宮で、「立柱祭」と「上棟祭」、「檐付祭(のきつけさい)」と「甍祭(いらかさい)」が順次行われる。日時は天皇陛下によって決められる。

 立柱祭は、正殿を支える御柱(みはしら)を立てる祭典で大宮柱がいつまでも揺るぐことのないよう建築の神様「屋船大神(やふねのおおかみ)」にお祈りした後、正殿を支える御柱を小工(こだくみ)と呼ばれる宮大工が、木づちで打ち固める祭典。

 上棟祭は、一般的に「棟上げ」「棟上げ式」と同じ趣旨で、屋根の一番高いところの棟木(むなぎ)を組み終わる時に「棟や梁(はり)が緩まないように、動かないように」と祈願する祭典で、神職らが棟木から垂らされた2本の白い布綱に手をかけ、小工が屋根の上から「千歳棟(せんざいとう)、万歳棟(まんざいとう)、曳々億棟(えいえいおくとう)」と唱え小づちで棟木を3度打ち固める。

 伊勢神宮内宮が太陽の神様である天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祭るのに対して同宮は、天照大御神の弟神にあたる月の神様「月読尊」を祭る。一般的に伊勢神宮の遷宮は右から左もしくは左から右に移動するが、同宮では前後(南北)に行われる珍しい遷宮になる。この日は雨が降る中、粛々と両宮で2つの祭典が行われた。

 2月1日に檐付祭、3月20日に甍祭が両宮で行われる。

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