伊勢神宮外宮(げくう)へと続く「外宮参道」(伊勢市本町)の商店街組織「外宮参道発展会」が7月14日、若手店主らを中心とした新組織「外宮参道プロジェクトチーム(GPT)」の正式発足発表会を開いた。併せて、旅行系インフルエンサー「りょうまい夫婦」のアンバサダー就任式を開いた。
伊勢・外宮参道発展会の新組織GPTメンバーと 「りょうまい夫婦」との集合写真
次の式年遷宮を見据え、デジタル技術や外部人材を積極的に取り入れた新たなまちづくりを目指すGPT。外宮参道発展会は2003(平成15)年の結成以来、「お伊勢さんにほほ笑んでいただける街」をキャッチフレーズに活動してきたが、長年の活動によるメンバーの高齢化に伴い、新たな発想や行動力に限界を感じ、若手会員を中心に2025年1月からGPTを水面下で立ち上げ、ミーティングを重ねて事業計画をまとめてきた。
GPTは、参道沿いに店舗を持たない地域内外の専門家や共感者も巻き込む柔軟な組織構成が特徴。モノを安く売る利便性ではなく、「体験・共感・愛着」の提供を重視し、AIやSNSなどのデジタル技術を導入しながら地域の魅力を発信していく予定。
外宮参道アンバサダー「令和の御師(おんし)」に任命されたのは、三重県出身の夫婦旅行系インフルエンサー「りょうまい夫婦」の鈴鹿市出身の夫のりょうまさんと、松阪市出身で祖母が伊勢出身の妻のまいさん。SNSの総フォロワー数約90万人を誇る。かつて全国にお伊勢参りの魅力を伝え、旅人を導いた「御師」の役割を現代にアップデートし、外宮参道を歩くことで得られる体験を動画やSNSを通じて全国へ届けていく。任期は来年3月までで、来年1月までに4本の動画を公開する予定。
りょうまさんは「先日の御木曳(おきひき)行事にも参加させていただき、伊勢の歴史や伝統の重みを肌で感じた。そうした魅力を堅苦しくなく、僕たちらしいポップさで楽しく伝えていきたい」と意気込みを語った。
昭和初期の外宮参道には25軒の旅館が立ち並んでいたという。2013(平成25)年の式年遷宮以降には外宮参道周辺に計500室を超える宿泊施設が新たに加わり、現在も新たなホテルの開業を控えている。
同チームでは、インフルエンサーによる動画発信「令和の御師」プロジェクトのほか、ウェブサイトやガイドブックの情報を令和版に書き換える「令和の外宮参道」プロジェクト、noteを活用して参道の歴史・文化・精神性を深掘りする「外宮参道アーカイブ」プロジェクトの3つを並行して推進。参拝前に心を整える「お伊勢参りのプロローグ」としての外宮参道の価値を多角的に発信していく。