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「宮崎の野菜を東北で炊き出し」被災地から被災地へ支援-伊勢のNPOが呼びかけ

「宮崎の野菜を東北で炊き出し」被災地から被災地へ支援-伊勢のNPOが呼びかけ。写真提供=被災地NGO恊働センター

「宮崎の野菜を東北で炊き出し」被災地から被災地へ支援-伊勢のNPOが呼びかけ。写真提供=被災地NGO恊働センター

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 被災地支援ボランティアグループ「ジョイの会」(伊勢市大世古、TEL 0596-24-3675)は、東日本大震災の被災者への炊き出し活動と、被災地と被災地を結ぶ活動への募金協力を呼びかけている。

被災地で活動する被災地NGO恊働センター

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 同グループは、1995年1月阪神淡路大震災発生直後、文房具などを被災した学校に送る活動や被災動物の里親探し、救援費用集めのためのチャリティーバザーなどを行ってきた。同時に「被災地NGO恊働センター」(兵庫県神戸市)が立ち上がると、その活動にも賛同し団体会員としてさまざまな協力を行ってきた。

 今回の呼びかけは、地震発生直後炊き出しなど人的支援を行う同NGOの活動を支援するためのもので、現在もなお噴火を続ける新燃岳(宮崎県)で被災した農家から炊き出し用の野菜を買い上げ、その野菜を入れた炊き出しを東北の人たちに食べてもらうもの。野菜に火山灰が付き売り物にならないで困っている宮崎の農家からその野菜を買い上げることで経済的な支援を行いながら、東日本大震災の被災者を支援する「被災地と被災地を結ぶ支援」。まずは、「野菜サポーター」として1口3,000円の協力を呼びかけている。

 これまで同NGOは、地震発生直後神戸を出発し翌日宮城県名取市に入り活動、被災地各地のヒアリング行い、宮崎の野菜を載せた第1便が19日に到着すると宮城県石巻市で炊き出しを行った。現在まで第9便まで計画、すでに福島県ハートネットふくしま、山形県米沢市、宮城県大崎市で炊き出しを行った。

 同会の中川潤子会長は「現在、『野菜サポーター』の協力のほか、東北地方でのボランティア活動をするための資金集めとアレルギー対応粉ミルクを被災地に届ける活動への協力を呼びかけている。現地へ行けなくてもボランティア活動できる。できることを、できることから、できるかたちですればいい。継続した支援をお願いしたい」と呼びかける。「ジョイの会では、浴用タオル(サイズは問わない、広告入りもOK)、文房具、絵本(新品でなくてもいい)などの寄付を募っていく予定。被災地のレポートなども実施していく。一人ひとりの気持ちを伝えていきたい」とも。

 「野菜サポーター」の送金先はホームページで確認できる。

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