1947年に米国内で初めてUFOが目撃された日として制定されている6月24日の「UFO記念日」にちなみ、志摩・波切漁港で量産され海底へと沈められた「UFOに似た謎の物体」のその後を追った。
「UFOに似た謎の物体」については、伊勢志摩経済新聞が2024年6月24日のUFO記念日に報じた。物体の正体は、三重県農林水産部水産基盤整備課が進める「海女漁業等環境基盤整備事業」の一環で開発された人工藻礁(コンクリートブロック)。熊野灘から志摩半島までの海域で深刻化している、海藻類の減少「磯焼け」を食い止めるための救世主だ。
六角形の錐(すい)台で、重さは約11トン。下部に足のような突起、上部には黒いセラミックスの板を備えたその姿は未確認飛行物体そのもの。
今回、人工藻礁の現在の様子を捉えた水中画像を入手。画像では、薄暗い志摩の海底に静かに「鎮座」するUFO型ブロックの姿が確認できる。その表面には早くも海の生態系が息づき始めている。計画は昨年度から順調に進んでおり、既に大王藻場121基、船越藻場142基が海底へ「着陸」済み。
製造を担当する建設会社「石吉組」(志摩市阿児町)の橋爪吉生社長は「地元の深刻な磯焼け問題はどうにかしなければならない。このUFO型の藻礁が、いつか漁業者の笑顔を届けることになると信じたい」と、海底の防衛戦に期待を込める。