伊勢湾で大規模機雷処理訓練 海上自衛隊の掃海母艦や掃海艇など21隻

伊勢湾で大規模機雷処理訓練-海上自衛隊の掃海母艦や掃海艇など21隻

伊勢湾で大規模機雷処理訓練-海上自衛隊の掃海母艦や掃海艇など21隻

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 海上自衛隊が2月1日から、松阪港(松阪市)を拠点にして伊勢市から松阪市までの伊勢湾上約10キロ沖、約47平方キロメートルの海面を使った大規模機雷除去(機雷戦)訓練を行っている。

【その他の画像】海上自衛隊、伊勢湾で大規模機雷除去(機雷戦)訓練

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 現在伊勢湾に、海自が持つ掃海艇29隻のうち21隻(掃海母艦1隻、掃海艦3隻、掃海艇15隻、掃海管制艇2隻)、航空機(MH-53E)1機、隊員約1100人が集結。第1掃海隊群(訓練統制官=掃海隊群司令 海将補 岡浩さん)による訓練を行っている。

 「機雷」とは、機械水雷の略で、船が接触するだけで爆発する触発機雷、船の磁気や音、水圧などに感知し爆発する感応機雷などの種類に、それぞれ海面、海中、海底型があり、敵国の海域に敷設したり防衛のため自国領土の海域に敷設したりする兵器のこと。現在はハーグ平和会議(1907(明治40)年)で採択された国際条約(ハーグ条約)において加盟国は、機雷の使用禁止、機雷を敷設した国は戦争終了後機雷を処理しなければならないなどを定めているが、非加盟国による使用禁止は制限されていない。

 「掃海艇」は、安全な航路確保を目的に機雷を除去するために作られた船で、感応機雷が感知しないように木やFRP製の船体、磁気を帯びないようにアルミ合金などを使ったエンジン、静音性のある電気モーターなどでできている。

 湾岸戦争後のPKO(国際連合平和維持活動)で「ペルシャ湾掃海派遣部隊」が編成され(1991年6月5日~9月11日)自衛隊初の海外派遣活動となった「湾岸の夜明け作戦」では、34個の機雷処分を遂行し国際貢献を行った。第1掃海隊司令二等海佐の宇都宮俊哉さんは「ペルシャ湾では最も困難だと言われ、どこの国もやりたがらなく最後まで残っていたMDA-7とMDA-10の海域を難なく掃海した時には、『お前らすごいな』と各国から言われた。私たちの実力が認められ、隊員の自信にもつながったいい経験をすることができた」と明かす。

 2月4日は、木製の掃海艇「いずしま」(排水量=510トン)では、水中カメラと機雷探知機(ソーナー)の付いた機雷処分具(仏製、PAP104 MK5)を浸水させ機雷を掃討する訓練、76ミリ砲を装備する掃海母艦「ぶんご」(同=5700トン)からは、ダイバー・EOD(水中処分員、Explosive Ordnance Disposal diver)をヘリコプターに乗せ、上空から海に潜水し機雷を除去するヘローキャスティング訓練などが報道関係者に公開された。

 同訓練は同10日まで実施。同11日には、掃海艦「つしま」(同1000トン)と掃海艇「えのしま」が四日市港(四日市市)に入港するのに合わせ一般対象の特別公開を行う予定。

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