スッポンポンとスカイブルーの「ニホンアマガエル」、鳥羽水族館で涼しげに

裸で何も着ていないように透明に見えるスッポンポンのニホンアマガエル。鳥羽水族館で。

裸で何も着ていないように透明に見えるスッポンポンのニホンアマガエル。鳥羽水族館で。

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 本来グリーンの衣装を着たニホンアマガエルが、裸で何も着ていないように透明に見えるスッポンポンのもの2匹と、スカイブルーに変色するもの2匹の計4匹が7月30日から、鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽3、TEL 0599-25-2555)で公開され人気を集めている。

体色が「スカイブルー」のニホンアマガエル。

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 スッポンポンのアマガエルとスカイブルーのアマガエルは、今年6月26日と7月4日に多気町に住む高校生が発見し捕獲した3匹と、昨年静岡県伊豆市で捕獲されたブルーの1匹で、同館の「日本の川ゾーン」の里山コーナーで展示中。

 同館広報担当の杉本幹さんは「色彩変異のアマガエルは年に数例の報告がある。アマガエルの体色は表皮と真皮の間の3層に配列する色素胞(色素細胞)による。一番上に黄色素胞、次に虹色素胞、最後に黒色素胞で構成され、通常は、虹色素胞は短波長の青色の光を反射小板で反射し、上層の黄色素胞の黄色と相まって緑色の体色になる。ブルーの個体は黄色素胞内の色素顆粒がなくなったもの、裸で何も着ていない様に透明に見える個体は虹色素胞内の反射小板がなくなったものではないかと推測される」と説明する。

 杉本さんは「ブルーの衣装を着たアマガエルは最近、元のグリーンの衣装でいることが多い(笑)。透明の裸のアマガエルは今も涼しげに木にとまっている。色の違いを見極めていただければ」と話す。「注意深く自然に目を向けると、このような異変にも気付くことがあるので、身近にある川や野原で生物を観察してほしい」とも。

 8月中の営業時間は8時30分~17時30分(8月13日~15日は8時~18時)。入館料は、大人=2,400円、小人=1,200円、幼児(3歳以上)=600円。

伊勢志摩経済新聞VOTE

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