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柔らか麺の聖地に讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」進出-「やわ麺」の要望多く

柔らか麺の聖地に讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」進出-「やわ麺」のリクエスト多く(写真はエリアマネージャーの段泰宏さん)

柔らか麺の聖地に讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」進出-「やわ麺」のリクエスト多く(写真はエリアマネージャーの段泰宏さん)

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 セルフ式うどんチェーンの「讃岐釜揚げうどん『丸亀製麺』」を展開するトリドール(兵庫県神戸市)が11月7日、国内764店舗目(12月3日現在772店)、三重県内13店舗目になる「伊勢店」(伊勢市川端町、TEL 0596-28-1733)をオープンさせ、間もなく1カ月が経過する。

柔らか麺の聖地・伊勢に讃岐うどんチェーンの「丸亀製麺」進出

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 「オープン後の最初の週末には、1日1000人を超えるお客さまが来店。正直びっくりした。オープン初日も800杯くらいは出たのでは?」と話すのは県内の店舗を総括するエリアマネジャーの段泰宏さん。「伊勢うどんの聖地・伊勢に出店するのは、どのように受け入れられるか分からなく、とても心配だった」と打ち明けるが、ふたを開けてみると大勢の地元客が押し寄せた。「県内でも1、2位の売り上げで、1日1000人以上の記録は、これまで神戸や北陸地方で新規店の開店に関わってきたが初めて」と補足する。

 同店は、打ちたて、ゆでたて、締めたてにこだわり、「コシ」が勝負の讃岐うどんをセルフ式で提供する。全店で国産の小麦粉から製麺し、大釜でゆで上げ、基本的に出来上がった麺が20分以上たったら提供しないなど麺へのこだわりを徹底。「看板」の釜揚げ麺は、麺がゆで上がるほんの数分前のものしか提供しない。

 翻って伊勢は、コシがなく柔らか極太麺に黒い独特のうどんタレを掛けて食べる「伊勢うどん」の聖地。伊勢(周辺)に住む人たちは、コシを重視する讃岐うどんとは真逆の位置にある伊勢うどんが、昭和の後半まで世間一般に言われる当たり前の「うどん」だと認識していたほどだ。その結果、独自のうどん文化を構築してきた。

 段さんは「オープンして、『(麺を)柔らかくして』というリクエストがほかの地域に比べて2~3倍多いのには納得だった。その場合もおいしく食べていただけるように釜揚げ麺に近い状態で提供するようにしている」と伊勢ならではエピソードを披露。「伊勢うどんに敬意を表しつつ、讃岐うどんの文化も伊勢の人に知っていただければ」とも。

 メニューは全国共通、釜揚げうどん(並280円、大380円、特480円)、ぶっかけうどん、かけうどん、ざるうどん(以上、並280円、大380円)など。

 客席数84、店舗面積約188平方メートル。営業時間は11時~22時(土日祝日は10時~)。

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