「赤ちゃんスヤスヤ」、伊勢神宮参拝に昔の「乳母車」レンタルサービス

「乳母車のレンタルサービスは、乳幼児を連れた家族が帰りには疲れて戻ってくる姿を見て何とかしたい」と思って、と話す谷口オーナー。

「乳母車のレンタルサービスは、乳幼児を連れた家族が帰りには疲れて戻ってくる姿を見て何とかしたい」と思って、と話す谷口オーナー。

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 昨年12月伊勢神宮内宮の門前町「おはらい町」入り口にオープンした飲食店「帆風(ばんぶー)」(伊勢市宇治浦田、TEL 0596-28-7785)が、昔の籐で作った箱型の乳母車のレンタルサービスを開始し、乳幼児を持つ家族の間で評判になっている。

レトロな乳母車は町に眠っているものを探して再利用する。最新のもの(昭和40年後半)はサスペンションつき。

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 昭和の時代に、出産祝いなどでもよく贈られた籐で編まれた箱型の乳母車。漁師町や農村の老人たちが、杖代わりや運搬用に使用している姿を見かけるが、若い世代には収納性がないため、現在では「絶滅」寸前になり代わって折りたたみ可能なベビーカーが台頭する。

 同サービスは、昔の乳母車の機能性とレトロ感を味わってもらおうと、5月からサービスを開始。当初1台から始めたが、現在は6台がフル稼働する時もあるという。

 同店オーナーの谷口一輝さんは「浦田の駐車場から伊勢神宮内宮まで往復3キロ以上ある。おかげ横丁などを散策すればあっという間に5キロの距離を移動することになる。子どもがベビーカーだけでじっとしていることはありえないし、そうさせるのはかわいそう。サービスをするにあたり伊勢神宮へも乗り入れ可能か確認して問題ないとお墨付きをいただいた」と話す。

 初めて利用する若い家族からの感想は「子どもたちが楽しい乗り物に乗っている感覚で喜んでくれた」「赤ちゃんがスヤスヤと眠ってくれた」「年子の幼児が仲良く遊んでいた」「安心して買い物ができた」「荷物を入れておけるのでたくさん買いすぎてしまった(笑)」など評判も上々だという。

 料金は、1日フリー800円。乳母車のレンタルサービスは、10時~18時まで。オムツなどのゴミの回収も引き受ける。

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