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志摩「アワビ天丼」人気に-アワビをよく捕る現役「あまちゃん」営業の海女小屋で

志摩「アワビ天丼」人気に-アワビをよく捕る現役「あまちゃん」営業の海女小屋で

志摩「アワビ天丼」人気に-アワビをよく捕る現役「あまちゃん」営業の海女小屋で

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 現役海女の山下真千代さんが運営する「海女小屋体験 磯人(いそど)」(志摩市志摩町御座、TEL 0599-88-3039)が提供するアワビ1個を天ぷらにした「あわび天丼」(1,500円)が人気を集めている。

アワビを1個使って天ぷらにする「アワビ天丼」は柔らかくおいしい

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 NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」が高視聴率を続け全国的に「海女(あまちゃん)」ブームが巻き起こる中、伊勢志摩地方の「あまちゃん」にも注目が集まっている。山下さんは「よく捕る海女」、なりわいとしての海女業にもプライドを持って日々海に潜っている。

 山下さんは「何も捕らずに(お金にならずに)海から上がることはまずない。海女として潜る以上は1万円以上は手に持って(海から)上がってくる」ときっぱり。「海女は60分~90分の作業時間を1日2回。その時間にどれだけ(この手で)つかんでくるかが勝負。サザエだったら1回の潜水で6~8個を指と指の間に挟んで捕ってくる。真剣に海女をやるなら1回の潜水でも無駄にしないこと。アワビなどがたくさんいた場所へロスなく潜れるから人よりも多く捕ることができる。今で言ったらGPS。それが私の特技でもある。人よりも稼ごうと思ったら人と同じことしていては駄目」と熱く語る。

 18歳から潜り始め、24歳の時に真剣に海女をなりわいにしたという山下さんは、現在63歳。現役海女がいる海女小屋として人気を集める同店は完全予約制。「予約いっぱいでお客さんがたくさんいても海女に行けるなら優先する。だからお客さんには12時~13時には海から上がって来る(お話しできる)から、その時間に予約を入れてほしい」と説明する。「『サプライズ』でその日に捕ってきた何かを食べてもらうと、お客さんはとても喜んでくれるので嬉しくなる(笑)」とも。

 一番人気は山下さんが捕ってきたアワビを1個使って天ぷらにする「アワビ天丼」。炊きたてのご飯の上に地元で捕れたアオサの天ぷらと合わせて提供、みそ汁にはアオサや3月に捕った新ワカメなどが入る。「基本的にアワビはその日に捕ったもので傷を付けてしまったものを優先して使う。大きなアワビを傷付けてしまった日に予約を入れたお客さんには幸運が舞い込むことも(笑)。1カ月に何度も地元ホテルの支配人や料理長がこれを食べにくるほど」と山下さん。

 「現役の海女でしか分からない海の中の話を聞きながら、捕れたてのアワビやイセエビ、そのほかたくさんの魚介類を食べに来ていただければ」とアピールする。

 そのほか、海女小屋体験海鮮バーベキュー「あわびコース」(4,000円)は全7品(アワビ1個、サザエ4個、イカ1杯、干物、みそ汁、アワビ天丼、地元旬料理)、「さざえコース」(2,000円)全5品(サザエ5個、イカ1杯、干物、みそ汁、アオリイカ天丼もしくは手こねずしもしくはサザエちらしから1品)、「アオリイカ天丼」(1,000円)、サザエのつぼ焼き(300円)などを提供する。

 海女漁がある時間帯は、電話がつながらない。

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