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フィギュアマニアの社長、収集に1億円以上掛け博物館-多気町・万協製薬

フィギュアマニアの社長、収集に1億円以上掛け博物館-多気町・万協製薬

フィギュアマニアの社長、収集に1億円以上掛け博物館-多気町・万協製薬

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 万協製薬(多気町五桂)の社長・松浦信男さんの趣味が高じて、総額1億円以上掛けて収集したというフィギュアの一部を展示する「BANKYOフィギュア博物館」が5月1日、同社第三工場(同仁田、TEL 0598-30-5266)内に新設された。

万協製薬第三工場内にフィギュア博物館

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 同社は、医薬品や医薬部外品、スキンケア商品などを製造する薬品メーカー。1960(昭和35)年神戸市で設立したが、1995年の阪神淡路大震災で被災し、1996年に本社工場を現在の多気町に移し再創業。売り上げを55倍に拡大させた(受託医薬品148品目、自社承認医薬品575品目、医薬部外品22品目、化粧品36品目など、2013年3月現在)。2009年には経営品質を表彰する日本一の賞「日本経営品質賞」を受賞。

 松浦さんは2011年、成功する企業の社長や注目の人物をクローズアップするテレビ番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)に出演し、司会の村上龍さんとのトークで経営者としての真面目な一面を出す一方、今年4月29日に放送されたナインティナインが司会を務める新バラエティー番組「『それってどんなヒト?』捜査バラエティ『Gメン99』」(TBS系)では、リポーターのケンドーコバヤシさんと絡み「フィギュアマニア」として紹介され笑いを取った。自社内部のブログでは「造形学」というカテゴリーで松浦さんがフィギュアについて細かく解説している。

 同館は、今年から稼働する同社第三工場内に「資料室(ARCHIVE ROOM)」として新設。ガンダム、ゴジラ、ウルトラマン、宇宙戦艦ヤマトなど約2万体あるフィギュアの一部、約8000体を展示する(残りは自宅倉庫に保管)。2メートルの「鉄人28号」や2メートル50センチの1970年代のビンテージ「仮面ライダーV3」、1メートル30センチの「鉄腕アトム」、等身大「デビルマン」、2メートルの「アイアンマンマーク42」、キモカワの「ブライス」人形など列挙すればきりがない。松浦さんが職人に作らせたというオリジナルのヒーローたちは50体(1体約30万円)で総額1500万円を掛けた。

 松浦さんは「児童文化の保護と伝承がテーマ。多気町の新しい観光施設として認知されるようになればうれしい。仕事のことよりもフィギュアについて語っている方が、正直なところ楽しい(笑)。少しでも多気町を訪れるきっかけになれば」と話す。岡山県笠岡市から訪ねたという中学1年の宮地愛斗(ひでと)さんは「予想を超えてすごい数に圧倒。欲しい物がいっぱい」と目を輝かせていた。

 開館時間は9時~17時。5月は25日休館、6月以降の休館日は未定。入館料は500円(同社商品を500円以上購入すると無料)。

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