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俳優の串間保さんが一人芝居 伊勢で書き上げた脚本「木挽きのほほえみ」

俳優の串間保さんが一人芝居 伊勢で書き上げた脚本「木挽きのほほえみ」

俳優の串間保さんが一人芝居 伊勢で書き上げた脚本「木挽きのほほえみ」

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 宮崎県出身の俳優・串間保さんが11月22日、後の大正天皇(明宮嘉仁親王)も宿泊されたことがある国の重要文化財「賓日館(ひんじつかん)」(伊勢市二見町)で自らが作った一人芝居「木挽(こび)きのほほえみ」を計4回上演した。

【その他の画像】串間保さんの一人芝居「木挽きのほほえみ」

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 串間さんは、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」「花子とアン」、NHK大河ドラマ「八重の桜」「軍師官兵衛」「平清盛」などに俳優として出演する。舞台では、日本国内のほか、ニューヨーク、中国、韓国など海外でも活躍。舞台「サムライ高峰譲吉」で主役を務めた。

 「木挽きのほほえみ」は、今年5月に伊勢神宮内宮(ないくう)そばの「修養団 伊勢青少年研修センター」(宇治今在家町)に串間さんが一人こもって書き上げた作品。宮崎の民謡「日向木挽唄」にのせ、少年「カイ」の成長を通して人を愛し受け入れ敬うことの大切さを描いた。

 串間さんは「叔母が亡くなり、お仕事を一緒にしていた愛川欽也さんが4月15日に、劇団昴の大先輩・西本裕行さんが4月19日に、萩原流行さんが4月22日に亡くなった…。身近な人の不幸が重なった。都営大江戸線の電車の中でかなりショックで落ち込んでいた時、フェイスブックを見ると友人のタイムラインに伊勢神宮の写真がアップされていたのを見て、われに返り、ふと伊勢に行きたくなり、いや行かなければいけないと衝動に駆られ、伊勢の友人に電話した。伊勢に着くと、伊勢神宮を参拝したり、五十鈴川を眺めたりしながら自分を客観視していた。そんな伊勢の3日目、これまでの思いや経験、学んだことなどが一挙に一つにつながり『木挽きのほほえみ』が完成した」と話す。

 串間さんは来春、ニューヨークに活動の舞台を移す。「『木挽きのほほえみ』は文明享受の裏で見えない何か? 見失ってしまったものがあるのではないか? それを伝えなければいけない…。つなげていく、つながっていく、伝えていく、タスキを渡すことについて少しでも考えるきっかけになれば」と投げ掛ける。

 串間さんの一人芝居「木挽きのほほえみ」は、来年1月24日、伊勢市観光文化会館(岩渕)大ホールでも上演する。開場13時30分、開演14時~。全席自由で1人=500円(中学生以下は無料)。

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