太陽と富士山が重なる伊勢の朝-二見興玉神社・夫婦岩の中央からももうすぐ

伊勢市今一色町・伊勢神宮を流れる五十鈴川の河口で6月5日4時45分、東から上る朝日と富士山が重なった。

伊勢市今一色町・伊勢神宮を流れる五十鈴川の河口で6月5日4時45分、東から上る朝日と富士山が重なった。

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 伊勢市今一色町・伊勢神宮を流れる五十鈴川の河口で6月5日4時45分、東から上る朝日と富士山が重なった。

伊勢の町並みの上に富士山と太陽が重なった。片岡千鶴さん撮影。

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 伊勢から富士山山頂までは直線距離で約200キロ。真冬の早朝で、空気が澄んだ日の日の出前後約10分間に富士山が現れる確率は高くなるが、それでも伊勢志摩から見るには年間通しても数えるほどしかチャンスはない。春から夏にかけるこの時期に富士山が見られる確率は2カ月に1度あるかないか。多少空気が澄んでいなくても太陽と富士山が重なると、太陽の光がバックライトの代わりになるため富士山のシルエットを映し出す。

 この日も朝日が出るまでは富士山を確認できなかったが、朝日が昇ると富士山のシルエットが現れ、太陽が富士山から離れると富士山は消えていった。ちょうど同じタイミングで伊勢市内在住の写真愛好家の片岡千鶴さんは、伊勢市の町並みの上に富士山と太陽を収めた。

 夏至祭(6月21日)の早朝にみそぎ行事などが行われる二見興玉神社(伊勢市二見町)の富士見橋の上からは、6月11日前後から夫婦岩のしめ縄の間から富士山と太陽が重なる。伊勢神宮の鬼門を守るといわれる金剛證寺(伊勢市朝熊)が立つ朝熊岳(あさまだけ)山頂からは夏至の日に富士山の肩に朝日が乗り、富士山と太陽が最も接近する。

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