伊勢神宮で「月次祭」-太陽に輪が現れる昼間、ホタル舞う浄闇の深夜に

伊勢神宮で「月次祭」-太陽に輪が現れる昼間、ホタル舞う浄闇の深夜に(写真は外宮「由貴夕大御饌祭」)

伊勢神宮で「月次祭」-太陽に輪が現れる昼間、ホタル舞う浄闇の深夜に(写真は外宮「由貴夕大御饌祭」)

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 伊勢神宮125社で6月15日から、最も重要な祭りの一つ「月次祭(つきなみさい)」が執り行われている。25日まで。

内宮「奉幣の儀」参進の様子

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 10月の「神嘗祭(かんなめさい)」と、毎年6月と12月の2回の「月次祭」を「三節祭(さんせつさい)」(期間は共に15日~25日)と呼ぶ。

 三節祭には、神様にアワビや伊勢エビ、タイなどが並ぶ豪華な食事を22時の夕(ゆうべ)と2時の朝(あした)の2回奉納する「由貴大御饌(ゆきのおおみけ)」が行われ、その後の12時に「幣帛(へいはく)」と呼ぶ皇室より送られた布などを奉納する「奉幣(ほうへい)の儀」が行われる。「豪華な食事」は外宮(げくう)と内宮(ないくう)の正宮に約30品目、別宮に約20品目、そのほかの社には約15品目の「メニュー」が並ぶ。

 16日外宮「奉幣の儀」は、午(うま)年午月午日午刻と午が4つも重なるちょうどこの時間に太陽の周りに輪が現れる大気光学現象が発生。その日の夜に内宮で行われた「由貴夕大御饌祭(ゆきのゆうべのおおみけさい)」では、浄闇(じょうあん)の森の中を音もなくゆらゆらと浮遊するホタルがたくさん舞っていた。昨年執り行われた遷宮で、社殿が新しくなり今もなおヒノキ香る両正宮と別宮・外宮の「多賀宮(たかのみや)」、内宮の「荒祭宮(あらまつりのみや)」で執り行われる6月の月次祭は、今回が初めて。

 「伊勢神宮ブーム」に沸いた昨年1年間の内宮・外宮の総参拝者数は延べ1420万4816人と過去最高を記録した。今年1月~5月までの累計の参拝者数は、内宮が377万8527人(昨年362万315人)、外宮が229万5596人(同187万9634人)で合計607万4123人(同549万9949人)と、両宮ですでに昨年の参拝者数を上回っている状況(5月末現在、神宮司庁調べ)。

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