賢島に本校がある通信制高校「代々木高等学校」(志摩市阿児町、TEL 0599-43-6177)で3月10日、第12回卒業式が行われた。
東京、名古屋、大阪に拠点を置き、全国40以上のサテライト校のほかオーストラリアやカナダなど海外でも日本の高校に通える環境を提供する同校。本年度の卒業生は全国に239人で、北海道から鹿児島まで18歳~38歳の生徒が高校卒業資格を得て巣立った。
賢島本校と伊勢中川・津のサテライト校など三重県内の卒業生は49人。卒業生たちはこの日、3年生の総合学習の授業で伊勢志摩の地場産業である真珠養殖業について学んだ際に、核入れ、珠(たま)出し、加工などの作業を経て作った真珠のアクセサリーを胸に着けて入場した。
一色真司学校長から卒業証書を受け取った卒業生たちは「学び多き高校生活だった」「31歳で入学しこの歳で高校を卒業するとは思わなかったが、とても楽しく代々木高校に入って良かった」「たくさんの出会いがあり、多くの人に支えられて今日まで来た。感謝」とそれぞれの思いを言葉にしていた。
卒業生の一人、森田和樹さんは「4人の子どもの父親として、子どもたちに背中を見せられるようになりたいと思った。代々木高校に入学し卒業できてよかった」と笑顔を見せていた。