「アトリエ童心庵」(岐阜県恵那市)を主宰するJikiju(じきじゅ)さんが5月27日、バー「NORAKURA(のらくら)」(伊勢市吹上)で「大人のための夜の紙芝居」を上演した。
志摩出身で恵那市山岡町の曹洞宗の禅寺「林昌寺」の僧侶・Jikiju(じきじゅ)さん、伊勢で「大人のための夜の紙芝居」
じきじゅさんは志摩市志摩町片田出身で、志摩高校卒業後、中京大学へ進学。東京で4年間の会社員生活を経験した後に出家し、現在は曹洞(そうとう)宗の禅寺「林昌寺(りんしょうじ)」(恵那市山岡町)の住職を務める。本名は宮地直樹。
じきじゅさんが手がける「夜の紙芝居」は、仕事や日常の忙しさに追われる大人に向けたもので、夜というもろもろの刺激から解放されて心身ともに自我に戻れる時間帯に、酒を交えながらリラックスした空間で楽しむのが特徴。2006(平成18)年に始め、北海道から熊本まで全国で500回以上上演し、これまで70作以上の紙芝居を創作してきた。
当日は、弟子のひとみさんと共に、じきじゅさんの「小松川堂占い処」「TKG」「鍵盤の上の仔猫」に加え、ひとみさんのオリジナル紙芝居「野ネズミと渡り鳥」を披露した。集まった大人たちは、作品に自身の人生を重ね合わせながら熱心に見入っていた。伊勢での上演は、2007(平成19)年に老舗旅館「星出館」(伊勢市河崎)で行って以来19年ぶり。
じきじゅさんは「紙芝居は、大人になってからの挫折や悲しみ、人生経験を重ねたからこそ深く考えさせられるストーリーで構成。忘れていた『童心』を思い出すことで、現在の自分を見つめ直すきっかけになれば」と思いを込める。