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伊勢志摩ヒルクライムレース 霧で視界真っ白の朝熊岳を自転車で駆け上がる

「伊勢志摩ヒルクライムレース」霧で視界真っ白の朝熊岳を自転車で駆け上がる

「伊勢志摩ヒルクライムレース」霧で視界真っ白の朝熊岳を自転車で駆け上がる

 広域伊勢志摩圏内で最も高い標高555メートルの「朝熊岳(あさまだけ)」を舞台に、標高500メートル地点まで自転車で一気に駆け上がる「伊勢志摩ヒルクライムレース」が9月13日早朝、伊勢市と鳥羽市を結ぶ有料道路「伊勢志摩スカイライン」で開催された。

伊勢志摩ヒルクライムレース 霧で視界真っ白の朝熊岳を自転車で駆け上がる

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 今回で13回目を迎える同レースは、伊勢志摩の風光明媚(めいび)な景色を楽しみながら自転車で朝熊岳を駆け上がろうと、2014(平成26)年6月に第1回大会が開催され、現在まで続いている。鳥羽料金所を6時40分にスタートし、約8.6キロの上り坂を経て標高500メートル地点の展望台を目指すコースに、147人(アスリートクラス24人、エンジョイ男子クラス117人、エンジョイ女子クラス6人)が出場した。

 平安時代に弘法大師・空海が真言密教修行の大道場を開き隆盛を極めた金剛證寺(こんごうしょうじ)や八大龍王社(はちだいりゅうおうしゃ)が山頂付近に立ち、「お伊勢参らば朝熊(あさま)をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭の一節になる歴史のある場所。夏至には直線距離で約200キロ離れる富士山の右肩から朝日が現れる。

 同コースは、永瀬廉さんが主演を務めた映画「弱虫ペダル」(2020年8月公開)のロケ地にもなり、永瀬さんは同作で第44回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。伊勢志摩スカイラインは自動車専用道路のため通常は自転車での走行ができないが、映画撮影時は特別に道路を封鎖して行われた。今回のレースも早朝の時間帯に交通規制を敷いて開催し、選手にとっても貴重な機会となっている。

 天気が良ければ、島々が浮かぶ鳥羽湾や、三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となった神島を望む伊勢湾を一望し、朝日を背に受けて駆け上がることができるが、この日は濃霧で視界が真っ白に。霧の奥から選手たちの荒い息遣いが響き、うっすらと自転車をこぐ姿が浮かび上がる幻想的なレースとなった。

 実行委員長の大山毅(たかし)さんは「今日は濃霧で景色こそ見られなかったが、参加者はとても満足そうだった。参加された方々が伊勢志摩の自然環境の良さや、その恩恵を受けた食・文化の素晴らしさを実感し、伊勢志摩のファンとして再訪してくれるきっかけになればうれしい。環境に優しく健康的な自転車への関心を高めるとともに、自然と共生する交通網の整備や交通安全の推進につなげていきたい」と話す。

 各クラスの優勝者は、アスリートクラス=山名拳太郎選手(ゼッケン16)が24分20秒55、エンジョイ男子クラス=保田翔平選手(同263)が23分22秒31、エンジョイ女子クラス=鈴木花歩選手(同106)が30分19秒08。総合優勝は保田選手が飾った。

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