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伊勢・四郷小1年生、被爆樹木のアオギリの種植える 平和への願い込めて

伊勢・四郷小1年生、被爆樹木のアオギリの種植える 平和への願い込めて

伊勢・四郷小1年生、被爆樹木のアオギリの種植える 平和への願い込めて

 伊勢市立四郷小学校(伊勢市楠部町)で5月14日、広島で被爆したアオギリの2世から採取された「3世」の種を1年生15人が植えた。

アオギリ3世の種を植える児童たち

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 1945(昭和20)年8月6日、アメリカ軍によって落とされた原子力爆弾で広島市は焦土と化した。被爆アオギリは、爆心地から1300メートルの距離で被爆し、幹の半分を焼きながらも翌春に芽を吹き返した。今回植えられた種は、2016(平成28)年に開催された「伊勢志摩サミット」に合わせ、広島市の松井一実市長から平和の願いを込めて贈られた「被爆アオギリ2世」の苗木がルーツ。当時、三重県営サンアリーナ(伊勢市)に植樹された苗木が、9年目の昨年8月に初めて花を咲かせ実を付けた。

 同校では、この貴重な種を人権政策課より譲り受け、平和の尊さを次世代へつなぐ「1年目」の取り組みとして実施。種まきに先立ち、教室では学校司書の小林せらなさんによる実話を元にした絵本「パンフルートになった木」(巣山ひろみ著、こがしわかおり絵)の読み聞かせが行われた。

 広島で被爆したカイヅカイブキが楽器のパンフルートに生まれ変わり、子どもたちの歌声と共に生き続ける物語を真剣な表情で聞き入った。児童たちは「戦争はいけないこと。少しのもめ事なのに戦車とか使って戦うことにはならないと思う。いけないことをしてしまったと思うなら、すぐにごめんと言えばいいだけなのに、それを大きなもめ事にしてしまうのはいけないこと」「戦争は怖い」などの感想や、なぜアオギリが伊勢に来たのかに対し「木を守るため」「戦争をして町がほとんどなくなってしまったので、生き残った人たちを励ますため」など、さまざまな意見が飛び交った。

 読み聞かせの後、児童たちは1人3粒ずつのアオギリ3世の種を手に取り、人権政策課から提供された鉢と土に丁寧に植え付けた。中口蒼斗(あおと)さんは「芽が出るように毎日水やりをする。大人は戦争をしないでほしい」と話す。

 同校では今後、毎年1年生がこのアオギリの栽培を担当。水やりをしながら苗を育て、次年度の1年生へと「平和への思い」を引き継いでいく。6年後、現在の1年生が卒業する際に、同校の「平和のシンボルツリー」として校内に植樹することを目指す。

 担任の加藤三鈴教諭は「アオギリを育てることで、戦争をしないこと、命を大切にすることを忘れないでほしい。自分や友達がかけがえのない存在であることに気づくきっかけになれば」と期待を寄せる。

 伊勢市は、1984(昭和59)年に非核平和都市宣言を行ったことを背景に、8月6日に広島市で開催される「広島平和記念式典」へ市内各中学校の代表生徒(各2人)を「ピースメッセンジャー(平和の使者)」として毎年派遣。1993(平成5)年から実施し、これまで528人が参加している。

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