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津波の教訓駄じゃれで覚えいつまでも-二見興玉神社・竜宮社で「郷中施」

津波の教訓駄じゃれで覚えいつまでも-二見興玉神社・竜宮社で「郷中施」

津波の教訓駄じゃれで覚えいつまでも-二見興玉神社・竜宮社で「郷中施」

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 二見興玉神社(伊勢市二見町)の境内社「竜宮社」で6月12日、津波の教訓をいつまでも忘れないように、災害が起こらないようにと祈願し、被災者を供養する神事「郷中施(ごじゅうせ)」が行われた。

津波の教訓をいつまでも-二見興玉神社・竜宮社で「郷中施」

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 海の守護神として知られる綿津見大神(わたつみのおおかみ)を祭る竜宮社前には、同町の江(え)と茶屋(ちゃや)地区の住民らが参列。同祭は、1792年5月15日にこの地域で発生した大災害(大津波)をいつまでも忘れないように毎年旧暦の5月15日に執り行われる。「郷中施」とは、村中の人たちが助け合い、施し合って水難から立ち直ったことから付けられたという。

 祭典では、昭和天皇の御製「天地(あめつち)の神にぞいのる朝なぎの海のごとくに波たたぬ世を」を拝誦(はいしょう)、巫女(みこ)による「浦安の舞」が舞われた。

 祭典終了後、2人の巫女が腰まで海に漬かりながら、約80センチの木舟に載せた供物の「キュウリ」「ミル」「マツナ」を同宮の前の竜宮浜から流した。供物は、子どもから大人まで理解できるように語呂合わせ(駄じゃれ)を交え「(大津波を)急に『キュウリ』、見る『ミル』な、待つな『マツナ』」の意味を持たせたという。

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