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三重の季刊誌「NAGI」夏号刊行 「廃校の活かし方」を特集

三重の季刊誌「NAGI」夏号刊行 「廃校の活かし方」を特集

三重の季刊誌「NAGI」夏号刊行 「廃校の活かし方」を特集

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 三重の出版社「月兎舎(げっとしゃ)」(伊勢市馬瀬町)が6月1日、季刊誌「NAGI(凪・なぎ)No.85夏号」を刊行した。

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 今号では三重県内の「廃校」を特集する。県内で現存する最古の小学校舎という旧小田小学校(1881年~1965年)は現在、博物館「旧小田小学校本館」(伊賀市)になっているほか、交流施設や体験施設、教育施設、食品加工所などに活用されている廃校16施設を紹介する。

 広域伊勢志摩圏内の施設では、地域の交流拠点「野原工房げんき村」(大紀町)になっている旧七保第一小学校(1912年~2001年)、山里の天然温泉施設「阿曽湯の里」(大紀町)になった旧阿曽小学校(1955年~2003年)、自然体験プログラムを提供する「大杉谷自然学校」(大台町)になっている旧大杉小学校(1921年~1999年)、自然体験型保育園「みどり保育園」(伊勢市)になっている旧矢持小学校(1906年~1978年)を掲載する。

 同舎代表の吉川和之さんは「過疎化や少子化、行政改革によって、日本では毎年300前後の小学校が役割を終えている。明治以来、小学校は地域社会の核となる場所に建てられてきた。子どもの足で通える校区は、地域のコミュニティーの場だった。廃校の多くが、地域の防災拠点やお年寄りの集会所、あるいは朽ちていくのを待つばかりといった状況下で、交流人口を増やすという新たな役割を担い、利用保存される例もある。今も人々を迎え続ける幸せな廃校に光を当てた」と話す。

 紙面では、「廃校と統合」について、吉川さんの母校・旧大湊小学校と吉川さんの息子たちの母校・旧神社(かみやしろ)小学校の統廃合によって生まれた「みなと小学校」(以上伊勢市)の考察などを展開する。

 B5判、104ページ、720円。三重県内の書店などで販売する。

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