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樹齢350年の一本桜「岩戸桜」満開に-人里離れた山あいにぎやかに

樹齢350年の一本桜「岩戸桜」満開に-人里離れた山あいにぎやかに

樹齢350年の一本桜「岩戸桜」満開に-人里離れた山あいにぎやかに

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 日本神話・岩戸伝説に登場する志摩市の「天の岩戸(あまのいわと)」(磯部町恵利原)までの参道沿いにある樹齢350年の一本桜「岩戸桜」が満開を迎えている。

樹齢350年の一本桜「岩戸桜」が満開

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 古事記に記される岩戸伝説は、アマテラスがスサノオの悪事に怒り、天の岩戸に引きこもって国中が真っ暗闇になるというエピソード。その事態を打破しようと多くの神々が相談しあった結果、オモイカネが出したアイデアが実行される。アメノウズメが岩戸の前で踊り、ほかの神々が大笑いし楽しく盛り上がっているとアマテラスが不思議に思い岩戸から顔を出す。その時イシコリドメが作った八咫鏡(やたのかがみ)をアメノコヤネとフトダマがアマテラスに差し出す。鏡に映った自分を見て驚いているその瞬間をアメノタヂカラオが岩戸を引き開け岩屋から出すという作戦だ。

 岩戸桜は、志摩から伊勢神宮までの旧街道に堂々と大地に根を下ろすオオシマザクラ。当時の観光ガイドブック「伊勢参宮名所図会」(1797年)巻五に「家建(やたて)の茶屋」として桜の絵が描かれている。

 桜の前にある一枚の水田にだけ水が張られ、水田は鏡のように反射し岩戸桜を一段と美しく見せる。水田は、桜の周囲で稲作をする稲田武久さんが桜の開花に合わせて水を張った。稲田さんは「田んぼに映る大島桜がきれいやろ」と笑顔で話す。無風で水面が鏡のように美しくなりやすい早朝に、その瞬間を狙ってカメラマンがシャッターを切る。

 岩戸桜に人が集まりにぎやかな様子は、岩戸伝説に登場する神々のそれと対照的。東日本大震災により国難を迎えている日本の現状を、多くの神々が力を合わせてアマテラスを外に引き出し、作戦を成功させた神話に倣いたい。

伊勢志摩経済新聞VOTE

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