多気町の万協製薬、今年の外用薬ヒット商品「アットノン」の製造で貢献

多気町の万協製薬、今年の外用薬ヒット商品「アットノン」の製造で貢献

多気町の万協製薬、今年の外用薬ヒット商品「アットノン」の製造で貢献

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 スキンケア商品のアウトソーシング会社「万協製薬」(多気町)が、今年220万本以上の売り上げを達成した小林製薬(大阪市中央区)の外用薬「アットノン」の製造部門を担当し、ヒットに貢献した。

万協製薬玄関には、薬の容器のクリスマスツリー

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 同社は1960(昭和35)年創業、神戸市に本社を構えていたが、1995年1月の阪神淡路大震災で工場を全壊した。1996年11月に本社工場を三重県多気町に移転、以後、クリーム剤や軟こう剤などの外用薬や化粧品などの製造に特化した受託メーカーとして業績を伸ばしてきた。現在約70社と取引があり、約200品目の製造を任されている。2009年には経営品質を表彰する日本一の賞「日本経営品質賞」を受賞。

 今年の3月に発売した同商品は透明ジェルタイプの塗り薬。血行促進、抗炎症、水分保持などの作用がある「ヘパリン類似物質」の有効成分の働きにより、切り傷ややけど跡を目立たなくする薬として、テレビCMや口コミ効果により爆発的に売れた。

 同社の松浦信男社長は「『アットノン』は新しい薬の使い方を提案して市場に受け入れられた商品。小林製薬さんのマーケティング力がヒットにつながり、10万個売れればヒット商品といわれる業界の中で220万個が売れた。お客さまと一緒にヒット商品を出すことを目標にしていただけにとてもうれしい」と話す。

 「相手先のブランド名で製造するOEMから、設計から製造までを手掛けるODM(オリジナル・デザイン・マニュファクチュアラー)を目指して、日本中のお助けマンに徹していく」とも。

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