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伊勢和紙に墨とパステルで描く「生えてくる」絵-アーティスト・都映里さんが個展

伊勢和紙に墨とパステルで描く「生えてくる」絵-アーティスト・都映里さんが個展

伊勢和紙に墨とパステルで描く「生えてくる」絵-アーティスト・都映里さんが個展

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 伊勢のアーティスト・都映里さんの個展「都展~点と線~」が現在、西洋家庭料理を提供するレストラン「ぼうがいっぽん」(伊勢市中之町)2階ギャラリースペースで開催されている。

伊勢出身アーティスト都映里さんの個展「都展~点と線~」

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 伊勢市出身の都さんは、2007年にデザイン事務所「miYA.co DESIGN」を立ち上げ独立。伊勢のクラブ「RHYTHM(リズム)」(佐八町)のロゴデザインは、大学4年のときにグラフィックデザイナーとして手掛けた初仕事。美術作家としての活動は、2008年に初めて市内のカフェで個展を開いてから今回で10回目になる。2010年に自宅の一室をアトリエ「みやこころん」に改装し、以後、作品を作り続けている。旅館「濱千代館」(二見町茶屋)には都さんの作品が常設。四日市大学(四日市市)では、パソコンによるグラフィックデザインについて教えるメディアツールの授業を受け持つ環境情報学部非常勤講師も務める。

 作品は、伊勢神宮の神札にも使われている伊勢和紙に、墨と色鉛筆、パステルで描いたオリジナル。横約1メートル、高さ約2メートルの作品「月の木」や「輪廻(りんね)」「ひと休み」など13点を展示。ポストカード(150円)、のし袋(200円)、メッセージカード(200円)も同時に展示販売する。

 都さんは「あらゆる点と点が、つながったり、離れたり、結んだり、重ねたり、閉じたり…。そこには見えない線が存在していて、日々変わりゆく中で新しい点と線が増えていく。その世界観を大切にしたいと思いこの『個展』という『点』に託した。その先の誰かの線につながってもらえたら」と話す。

 「作品『月の木』は、大きな伊勢和紙を見た時に描いてみたいと思ったのがきっかけ。今まで描いた中で最も大きな作品で墨とパステルだけで描いた。最初の描き出しは『(植物が)生えてくる』ような感覚(笑)」と説明する都さん。「小さな子どもからおじいちゃん・おばあちゃんまで、一人でも多くの方に色とりどりのぬくもりが届くように(祈)」と思いを込める。

 作品「月の木」は、12月25日~来年1月5日に愛知県立美術館(名古屋市)で開催されるモダンアートのグループ展「BAK展」にも出品予定。

 開催時間は11時30分~16時。12月3日まで(水曜・木曜は休み)。

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