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海女を描き続ける吉田賢治さんの銅版画展−御木本真珠島で
(2007年09月16日)
1893年に御木本幸吉が世界で初めて真珠の養殖に成功した島「ミキモト真珠島」(鳥羽市鳥羽1、TEL 0599-25-2028)真珠博物館ギャラリーで9月14日より、銅版画家の吉田賢治さん(志摩市志摩町、TEL 0599-85-6316)の展覧会「海女 魚になる時。」が始まった。
吉田さんは1951年名古屋市生まれ、1975年に愛知県立芸術大学美術学部デザイン科を卒業。つづ子さんと知り合い1983年に結婚、1987年に妻の実家の志摩に居を構え、銅版画の創作活動を続ける。志摩に来て「海女」を初めて見てから「海女」の魅力に取りつかれ、描くようになっていった。1988年に妻が「海女」を始め、2人の生活の中に「海女」が欠かせないものとして存在していったが、昨年海女作業中に心筋梗塞で妻が他界した。
作品は65点で、志摩の「海女」をモチーフに約20年間の志摩での作品が中心。銅版画55点のほか、鉛筆、水彩、パステル画10点を展示。過去の吉田さんの展覧会の中でも最も多く作品が展示されているという。
今回の展覧会を企画したミキモト真珠島の井上達夫さんは「御木本幸吉が真珠の研究、養殖を始めたころは『海女さん』に海に潜ってアコヤ貝を捕ってもらっていたので、『海女』はミキモトにとっても原点。海女文化を伝えていくことは使命と考えている。約20年間『海女』を描き続けた吉田さんの集大成をたくさんの人に見てもらえれば」と話している。
吉田さんは「作品には大きく分けて2種類あり、白い磯着姿の『海女』は海ではなく宇宙に漂っている女性をイメージした自分の理想像、黒いウエットスーツ姿の『海女』は力強さと躍動感を感じる現実像。海女作業は体ひとつで海に潜る命がけの作業で、その命をかけて行う姿に、『生命を作った海』と『生命を生み出す女性』の中に人間の根源があると感じている」と作品について話してくれた。「特に女房にモデルになってもらったことはないが、無意識のうちに、彼女のことを描いていたかも知れない。今から考えても彼女は理想的なフォルムをしていたから」(吉田さん)と亡くなった妻と作品についての逸話も話してくれた。
入場料は、大人=1,500円、小人=750円。9月の営業時間は8時30分〜17時。12月9日まで。
ミキモト真珠島吉田賢治
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