キリンのアルコール0%のビール風味飲料「フリー」、伊勢志摩でも導入進む

フリーの導入を決めた鳥羽展望台のレストラン「ヴィスタマーレ」。写真は「志摩名物 手こね膳」。

フリーの導入を決めた鳥羽展望台のレストラン「ヴィスタマーレ」。写真は「志摩名物 手こね膳」。

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 キリンビールが4月に新発売したアルコール度数0.00%のビール風味飲料「フリー」が人気を集める中、広域伊勢志摩圏でも導入または導入を検討する観光施設、飲食店、ドライブインなどが増加している。

フリーの導入を決めた鳥羽展望台のレストラン「ヴィスタマーレ」

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 年間販売目標を5月14日に63万ケースから160万ケースに上方修正し、さらに今回8月5日に250万ケースに2回目の上方修正したフリーは、アルコール度数がゼロ%なのが特徴で、自動車の運転者や妊産婦などビールを飲むことができない人たちに受け、当初の目標の約4倍を目指す。

 一方、ライバルのアサヒビールは7月13日のプレスリリースで、9月1日に同類の商品「ポイントゼロ」(初年度販売目標40万ケース)を市場に送り込み、上位2強のビール系飲料の商品対決により、さらに市場が活性化する勢い。

 夏の観光シーズンを迎える広域伊勢志摩圏でもフリーの人気は高く、これまで「ノンアルコールビール」として紹介されていたアルコール度数0.05%の商品から、一気にフリーに商品が入れ代わっている状況が多くの店舗で見受けられる。

 観光道路のパールロードほぼ中央に位置する「鳥羽展望台 食国蔵王(おすくにくらおう)」(鳥羽市国崎町)、伊勢エビのコロッケバーガーで人気のとばーがーを販売する「はねやすめ」でフリー導入後、運転者らしき人の購入が増え、レストラン「ヴィスタマーレ」での提供も決めた。同じく観光道路の伊勢志摩スカイラインの山頂と、鳥羽と伊勢の入り口に3カ所の店舗を持つ三重県観光開発(津市)でもドライバーのニーズに応えるために導入を進めている。

 鳥羽展望台のオーナー野村徳正さんは「ビール好きのドライバーさんの飲みたくても飲めない気持ちは痛いほどわかる(笑)。フリーならビールとして飲んでも十分満足いく味だから、少しは気持ちを収めてもらえると思う」と話す。

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