「満腹になるので」郷土料理「手こね寿司」を恵方巻きに-志摩の旅館の朝食で

「満腹になるので」郷土料理「手こね寿司」を恵方巻きに。志摩の旅館「和洲閣」の朝食で

「満腹になるので」郷土料理「手こね寿司」を恵方巻きに。志摩の旅館「和洲閣」の朝食で

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 志摩の旅館「和洲閣」(志摩市志摩町和具、TEL 0599-85-4567)で1月25日~2月7日、志摩の郷土料理「手こね寿司(ずし)」を巻きずしにしたオリジナルの「恵方巻き」を宿泊客の朝食メニューで提供する。

ネタがカツオだけの「手こね恵方巻き」。手こねずしのタレに漬け込んだカツオが中央に

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 1997年農林水産省主催の「農山漁村の郷土料理百選」に「伊勢うどん」とともに選ばれた「手こね寿司」は、昔志摩地方のカツオ漁船に乗る漁師が食事の際に、船上で忙しく面倒なので、しょうゆに漬け込んだカツオの刺身をご飯の上に乗せ、手でこね食べたのが始まりとされる。今では、志摩地方だけでなく、鳥羽や伊勢市内でも提供する飲食店が増加し、「手こね寿司」目当てに旅行する観光客も多くなった。

 1976(昭和51)年創業の同旅館のおかみ伊藤泰子さんは「約30年前から宿泊者の朝食に『手こね寿司』を提供している。夕食のおかずが多くお腹がいっぱいで、『手こね寿司』を出しても食べてもらえないのでどうしたらいいか?と考えた末に朝食に出したところ喜んでもらえた」と、朝食に『手こね寿司』を出すようになった経緯を説明する。「節分に恵方巻きも出したいが、お腹いっぱいになるだろうから朝食の『手こね寿司』と一緒にしてしまえ――と思った。発想は『手こね寿司』の由来と同じ」とほほ笑む(伊藤さん)。

 期間中、宿泊者の希望で、通常の「手こね寿司」か、恵方巻き「手こね寿司」を選択できる。恵方巻き「手こね寿司」の希望者には、1本800円で販売も。

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