社会教育活動を実践する修養団（しゅうようだん）伊勢青少年研修センター（伊勢市宇治今在家町）の道場長などを歴任し49年間で延べ40万人以上の人に「人とは？日本とは？」と説いてきた「伊勢の父」中山靖雄さんの和歌集「ひもろぎ」（ASUWA）が現在、限定予約販売されている。

伊勢の父・中山靖雄さんの和歌集「ひもろぎ」

　全てを「いいふうに」考え生きることをつづった中山さんの著書「すべては今のためにあったこと」（海竜社）は、今年1月19日に出版されたが、発売前に初版が完売、1カ月待たずに1万部を達成し、その後もじわじわと部数を重ね9月に9刷2万部を刷った。

　和歌は、「花のほほえみ 根の祈り」「神宮に 喜びの声こだまして 天の御扉（みとびら） 開かれていく」「言の葉の 奥に秘めたる祈りこそ 大和の国の 弥栄（いやさか）の道」「出会いを通して 自分に出会う」「よしあしの 中を流れて 清水かな」「喜んでもらう 喜び」「気にして 苦にしない」など約70首をピックアップ。

　中山さんは「2000年に倒れ、目が見えなくなった。これまで見えなかったものが見えるようになった気がして、伊勢神宮に参拝に出かけると、ふと天から降りてくるように言葉が五七五の形になって口をついて出るようになった」と話す。

　同ブックは、40年以上伊勢神宮を撮り続けた伊勢出身の写真家・故奥山理（ただし）さんと石川県金沢市出身で特別支援学校教諭の山元加津子さんの写真に和歌を添えた書籍に、CDが付属する。CDには、航空音楽の第一人者として知られる宮川昭夫さんの作曲・演奏による音楽をバックに、ドキュメンタリー映画のナレーションなどを手掛けるSHIORIさんが優しく和歌を朗読する。

　同ブックを企画した和泉喜子さんは「少しでも多くの方に中山先生の和歌集を手に取っていただき聞いて、感じてもらいたいと思い企画させていただいた。予約販売で後からの購入ができないので、申し込み期限を9月25日から10月31日まで延長させていただいた。ご希望の皆様に届きますように」と説明する。

　価格は3,360円。商品は代金振込後、 1週間から10日以内に発送する。詳細はホームページで。