20年間降り注いだ太陽の光が、伊勢神宮の「宇治橋」をさらに照らし輝かせる-造形美の集大成

伊勢神宮内宮の大鳥居と宇治橋の真正面から太陽が昇る。

伊勢神宮内宮の大鳥居と宇治橋の真正面から太陽が昇る。

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 家族や親族の幸せ、世界の平和や安定など人々の慈愛・慈悲への祈りの架け橋となってきた伊勢神宮内宮「宇治橋」が、20年間降り注いだ太陽の光、雨、風を受け、今もっとも美しく輝いている。

白い衣装をまとった宇治橋。太陽の光を浴びると霜柱が光り輝く。

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 冬至をはさむ約2カ月間、「宇治橋」と鳥居の真正面に朝日が昇る。

 前日が雨の日には、濡れた鳥居は朝日を受けて息を吹くかのように表面の水分が蒸発し蒸気を出す。寒い日には霜柱が立ち全身を白い衣装で覆うかのように別の表情を見せる。

 現在の宇治橋は来年2月1日まで渡ることが可能。同2月2日から、同11月3日「渡始式(わたりはじめしき)」の前日まで通行できなくなる。

 伊勢市在住の写真家・中野晴生さんは「聖域と日常世界を結ぶ橋。そして20年間人々の『希望』への架け橋となった『宇治橋』の美しい造形美を直接目で見て記憶に残してほしい」と話す。

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