「倭姫宮」で「甍祭」、伊勢神宮別宮も新しく-遷宮行事第2章スタート

「倭姫宮」で「甍祭」、伊勢神宮別宮も新しく-遷宮行事第2章スタート

「倭姫宮」で「甍祭」、伊勢神宮別宮も新しく-遷宮行事第2章スタート

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 20年に一度、伊勢神宮の社殿や神宝などを新しくする「式年遷宮」が今もなお続けられている。伊勢神宮内宮(ないくう)の別宮「倭姫宮(やまとひめぐう)」(伊勢市楠部町)で9月5日、屋根のかや葺(ふ)き作業が終わり屋根に飾り金物「甍覆(いらかおおい)」を取り付ける祭典「甍祭(いらかさい)」が行われた。

「倭姫宮」で「甍祭」

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 天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祭る伊勢神宮の地を五十鈴川のほとりに定めたとされる「倭姫命(やまとひめのみこと)」を祭る同宮。この日は社殿の外観がほぼ完成したことを示す甍覆を取り付ける祭典が静かな森の中で執り行われた。祭典では「小工(こだくみ)」と呼ばれる宮大工2人が2つの甍覆を取り付ける所作を行った。

 倭姫宮御杖代(みつえしろ)奉賛会のメンバーも参列し同祭を見守った。同会の山中隆雄会長は「甍祭を奉拝するのは初めてだった。いよいよ12の別宮も新しくなる」と話す。

 倭姫宮での今後の遷宮行事の日程は、12月8日「御戸祭」「御船代奉納式」「洗清」、 12月9日「杵築祭」「後鎭祭」「川原大祓」、12月10日「御飾」「遷御」、12月11日「大御饌」「奉幣」。

 14宮ある伊勢神宮別宮の12宮で、「式年遷宮」の第2章となる遷宮行事が現在、粛々と行われている。天皇陛下の御治定(ごじじょう)によって「遷御(せんぎょ)」の日も決まり、8月3日に公表された。遷御の日は、10月6日に「月読宮」「月読荒御魂宮」、10月10日「伊佐奈岐宮」「伊佐奈彌宮」、11月7日「瀧原宮」「瀧原竝宮」、11月28日「伊雑宮」、12月3日「風日祈宮」、12月10日「倭姫宮」、2015年1月28日「土宮」、2月28日「月夜見宮」、3月15日「風宮」。

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