二見興玉神社（伊勢市二見町）の夫婦（めおと）岩に向かって愛を叫ぶイベント「めおチュー（夫婦の町の中心で愛を叫ぶ）」が11月16日に開催される。主催者の日本愛妻家協会伊勢支部（同）は現在、参加者「叫びスト」を募っている。

昨年の「めおチュー」の様子（女性は涙をこらえながら見守っている）

　同神社の目の前の海に浮かぶ夫婦岩は、男岩と女岩が大しめ縄で結ばれ、荒波の影響でしめ縄が切れても同神社の氏子たちによってすぐに新しいしめ縄に張り替えられる。夏至前後には朝日がその間から昇り、冬至には満月が出る。天気のいい日には富士山も現れる。夫婦岩は、一般的な夫婦が時にはけんかしても再び仲良く絆を深め合うような人生になぞらえられ、理想の夫婦の象徴とされている。

　今年で6回目になる同イベントの開催は、群馬県嬬恋村で毎年開催されている「キャベチュー（キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ）」に端を発する。同イベントを見た旅館「浜千代館」（同）の女将（おかみ）で同イベント事務局長の濱千代美治さんが感動し、「二見でもやりたい。夫婦岩に向かって愛を叫ぼう」と呼び掛け、2009年11月22日（いい夫婦の日）に第1回が開催された。

　濱千代さんは「プロポーズをするカップルや日頃言えない妻への感謝を言葉にして叫ぶご主人など、これまで5年間に起こったドラマはいつも感動的。自分が叫んでいなくてもその様子を目の前で見るだけでも思いが伝わり心が揺れる。涙が自然に流れる自分に『清らかな』『清らかでいたい』自分を発見する」と思いを込める。

　叫びストの募集は、事前申し込みと当日受け付けの計30組。前日の15日には、浜千代館で前夜祭「思い出のラブソング・みんなで持ち寄ろう♪ライブ」も開催する。同イベントの問い合わせは濱千代さん（TEL 0596-43-2050）まで。