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志摩波切「わらじ祭」にちなみ「わらじ弁当」開発試食 ムツの干物や赤飯で

志摩波切「わらじ祭」にちなみ「わらじ弁当」開発試食 ムツの干物や赤飯で

志摩波切「わらじ祭」にちなみ「わらじ弁当」開発試食 ムツの干物や赤飯で

 波切地区を盛り上げようと活動するまちづくり団体、一般社団法人「じゃまテラス」(志摩市大王町)が9月7日、「わらじ祭」に合わせて伝統的な神饌(しんせん)を再現した「わらじ弁当」を試作し、祭りの直会(なおらい)で試食会を開いた。

志摩波切「わらじ祭」にちなみ「わらじ弁当」開発

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 わらじ祭は、村を荒らす一つ目の巨人を退治するため、畳1枚分ほどの大わらじを編んで流し、「もっと大きな巨人がいる」と恐れさせて追い払ったという伝承に基づく伝統行事。一般には大わらじを海へと流す光景が広く知られるが、実際にはわらじ編みから祈とう、祭り当日の早朝に行われる神事まで、一連の厳かな儀礼が受け継がれている。

 今回、祭りの「当主」を務めた同法人の坂中信介会長は「当日の朝、当主が神前で神様と同じ食事をいただき、沖の大島に向かって二拍手一拝する秘められた神事がある。1700年代の古文書にも赤飯などの記録が残るが、地元でもほとんど知られていない。大わらじを流すだけでなく、神様を食でおもてなしして祈る、その一連のストーリーこそ知ってほしい」と弁当開発の経緯を語る。

 弁当では、古文書の記述に倣い赤飯の俵結びやムツの干物、カボチャのみそ汁などの神饌の組み合わせを再現。さらに、地元で水揚げされたサメのすり身を練り込み「わらじ」の焼き印を押した特製「わらじはんぺん」を盛り込み、天ぷらには毎朝宮守が神前に供えている神聖な「清め塩」を添えた。

 同団体は2018(平成30)年秋、「きれいな町を目指すなら草刈りをすればいい」というシンプルなボランティア活動で始動。「じゃまテラス」の名は、活動拠点である城山(じょうやま)地区の通称「じゃま」と、町を明るく照らす「テラス」をかけ合わせて名付けられた。2021年の法人化以降は、マルシェの開催や観光キャンペーン、航路標識協力団体としての「大王埼灯台」の利活用など、地域の魅力を照らす取り組みを重ねている。今回の弁当開発も、地域の歴史と食文化を未来につなぐ活動の一環として位置づける。

 試食会ではアンケート用紙やウェブフォームを通じて感想や価格帯などの意見を収集した。坂中会長は「アンケートの声を踏まえ、祭り限定の直会用にとどめるか、地域名物として商品化を目指すかなど、今後の展開を仲間と共に模索していきたい」と話す。

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