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伊勢神宮のお神札と暦の奉製作業始まる 「大麻」第1号に印を押す祭典

伊勢神宮のお神札と暦の奉製作業始まる 「大麻」第1号に印を押す祭典

伊勢神宮のお神札と暦の奉製作業始まる 「大麻」第1号に印を押す祭典

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 神宮司庁頒布部(伊勢市中村町)で1月8日、全国に頒布される伊勢神宮のお神札(ふだ)「神宮大麻(たいま)」や「神宮暦(れき)」を作成する作業が始まった。

【その他の画像】神宮大麻第1号に印を押す鳥海芳行禰宜

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 頒布部では、毎年伊勢神宮の「御用始め」となるこの日に「神宮大麻暦奉製始祭(たいまれきほうせいはじめさい)」を行い、最初の奉製作業となる大麻第1号に印を押し、1年間の奉製作業の安全と頒布が滞りなく行われるように祈願する。同部の敷地内にある祭場には、小松揮世久大宮司をはじめ神職や職員と全奉製員77人合わせて約120人が参列した。「大麻」は神棚などに祭る伊勢神宮の神札。

 大麻には大きく分けて、神宮で直接授与する「授与大麻」と全国の神社に頒布される「頒布大麻」の2種類があり、頒布大麻の神号名には「天照皇大神宮(てんしょうこうたいじんぐう)」と書かれ、雲形模様で飾った「皇大神宮御璽(ぎょじ)」の角印が押されている。「神宮暦」は、「神宮大暦(たいれき)」と「神宮暦(小暦)」の2種類があり、科学的データに基づき天体・気象の詳細な情報、全国各地の神社の例祭日などを記載した暦・カレンダーの役割を持つ書物。

 もともと大麻や暦は御師(おんし・おし)が全国に頒布していたものを、御師制度が廃止された1872(明治4)年から同部での奉製・頒布を行い、神社本庁を通じて全国各地の氏神を祭る神社に頒布され、各家庭に届けられている。

 祭典は、神前に神饌(しんせん)を供えおはらいをした後、鳥海芳行(とりうみよしゆき)禰宜(ねぎ)が、今年も無事に大麻と暦が奉製できるようにと祝詞(のりと)を奏上。6人の神職が八度拝を行った。その後、鳥海禰宜が慎重に最初の大麻に御璽を押した。

 今年1年間に奉製予定の神宮大麻は950万体で、神宮暦が7万部。9月17日に行われる「大麻暦頒布始祭」の後、全国各地に頒布される。

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