真珠産業の発展とアコヤ貝の母貝への感謝を祈願する「真珠祭り」が10月22日、真珠いかだ浮かぶ英虞湾の中央に位置する賢島（志摩市阿児町神明）で開催される。主催は三重県真珠養殖連絡協議会（伊勢市岩渕）。

英虞湾に真珠をまくミス伊勢志摩（2007年アコヤ真円真珠発明100周年時）

　22の数字の片方を逆さまにして並べるとアコヤ貝に似ていることから毎年この日に開催される同祭には、長崎、熊本、愛媛など主要真珠養殖生産地や、拠点を東京や大阪、神戸に置く真珠販売業者までの生産、加工、流通などの真珠関係者約400人が集まる。

　10時30分から賢島の丘の上にある円山公園の真珠供養塔前で供養祭が行われる。その後会場を海上に移し12時5分、ジャンボ真珠貝の船上からミス伊勢志摩らが20万個以上（30貫＝112.5キロ）の真珠を一斉に海にまき、英虞湾を海上パレードする。

　これまで真珠関係者が中心だった同祭に今年から、バーチャルコミュニティー大学「賢島大学」（事務局＝代々木高校）のメンバーらが祭りを盛り上げようと「真珠祭りを盛り上げ隊」を結成。ミニコミ新聞「真珠祭りプレス」を製作し当日配布するほか、フラダンスや太極拳のステージなどで祭りを盛り上げる。

　そのほか、同会場ではアコヤ汁の振る舞い、志摩マリンランド（同）に会場を移し餅まきなどがある。