地域を思う「魂」の3万3,000球、南伊勢町で今年もともる

五ヶ所浦活性化団体G-soulのメンバーらが、3万3,000球のクリスマスイルミネーションで飾られた五ヶ所浦児童公園。

五ヶ所浦活性化団体G-soulのメンバーらが、3万3,000球のクリスマスイルミネーションで飾られた五ヶ所浦児童公園。

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 「五ヶ所神社(度会郡南伊勢町五ヶ所)のみこしの担ぎ手がいなくなった。夏の灯籠(とうろう)流しがなくなった。夏祭りがなくなってしまった…このままでは先輩たちの思いが途絶えてしまう」と話すのは12月6日、五ヶ所浦児童公園を3万3,000球のクリスマスイルミネーションで飾った五ヶ所浦活性化団体G-soul(ジー・ソウル)の中村健一会長。

サンタクロースが登場して子どもたちは大いに盛り上がった。

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 3年前に設立された同団体は20~40代の45人で構成され、地域の活性化を目指して活動を行う。衰退していた五ヶ所神社の祭りのみこしを盛り上げた。1994(平成6)年になくなった灯籠祭りを昨年復活させた。クリスマスシーズンの夜がとても寂しかった町をきらびやかにしようと始めた同公園の電飾飾りは今年で4回目を数える。団体名は五ヶ所の頭文字の「G」と魂の「soul」から。

 当日18時、会場に居合わせた約500人の住民らと一緒にカウントダウンを開始。小さな子どもたちは大きな声で叫びながらカウントダウンに協力。「ゼロ」の声とともに公園のイルミネーションが一斉に光り輝くと、子どもたちから「すご~い」「やった~」などと大きな歓声が沸き起こった。その後サンタクロースも登場し、大いに盛り上がった。

 中村さんは「子どもたちの喜んだ様子を見て、反対に自分たちが元気をいただいた。子どものころ、夏祭りで小銭を握りしめて夜店に行った記憶が今でも忘れられない。あの思いを今の子どもたちに伝えて行きたい。将来には夏祭りも開催したい」と意欲をみせる。

 イルミネーションの点灯時間は17時~24時。来年1月16日まで。

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