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「伊勢の父」中山靖雄さんが初の著書-発売前に完売、3刷決まる

「伊勢の父」中山靖雄さんが初の著書-発売前に完売、3刷決まる。写真は中山先生のご自宅にて

「伊勢の父」中山靖雄さんが初の著書-発売前に完売、3刷決まる。写真は中山先生のご自宅にて

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 修養団(しゅうようだん)伊勢青少年研修センター(伊勢市宇治今在家町)元道場長などを歴任した中山靖雄さんの初めての著書「すべては今のためにあったこと」(海竜社)が発売日の1月19日を前に初版の3500部が完売した。2刷目の1500冊もほぼ完売し、同28日には3刷目の印刷も早々に決まった。

「伊勢の父」中山靖雄さん、初の著書「すべては今のためにあったこと」

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 「伊勢の父」と呼ばれ、社会教育活動を実践する修養団で49年間、人を育ててきた中山さんは、これまで何度となく出版の話を持ち掛けられたが謙虚に断ってきた。12年前に脳梗塞で倒れ、不自由な身体となったが、世界平和を、人々の幸せを、日々祈り続けてきた。

 渋沢栄一や松下幸之助らの支援を受け、全国の企業や青少年育成のための研修を行う修養団は、東京師範学校(現在の東京学芸大学)の学生・蓮沼門三(1882~1980)らが中心となって創立され、今年2月で107年を迎える。中山さんはその伊勢道場での研修や全国での講演会活動を通じ、延べ40万人以上の人に日本人としてのあり方、人としての生き方を伝えてきた。

 同書では、「何気ない日々の中で心を修めていく」「見えない世界を感じて生きる」「天から与えられた役割はみな尊い」「すべては今のためにあったこと」「日本人が伝えてきた大切なこと」の5つのカテゴリーから成り、目次を見るだけで「いいふうに」前向きに捉えるための生きるヒントが見いだせるように構成されている。「いいふうに」生きよう――つらかった過去も全て、今を喜んで生きるために必要なこと。常に「いいふうに」物事が捉えられるようになるための「生き方」「考え方」をやさしく伝えている。

 「感謝」の項では、「かたちあるもの、目に見えるもの、耳に聞こえるもの、それだけしか、信じることが、できないとするなら、私はさびしい。愛情、平和、思いやり、一番大切なものは、見えないところにあるのだから」と高校生の女の子が書いた詩を紹介し、見えない世界の大切さを説く。

 毎年、伊勢神宮の12月の月次祭に合わせて修養団で「神話を体感する会」を主催する赤塚高仁さんは「伊勢が駄目になれば日本が駄目になる。日本が駄目になれば世界が駄目になる。激変する時代の中で、『伊勢の父』中山靖雄先生の言の葉のひとひら、ひとひらが大和の魂に染み込んでゆく。一人が変わればきっと世界は変わる。中山先生の言霊は、希望という名の光を放つ。丁寧に手渡していきたい本が天から届けられた」と話す。

 顔を洗うことは心を洗うことと説く「洗顔洗心塾」を主宰し、中山さんとも親交の深い今野華都子さんは「中山先生の本を読ませていただき、魂が震え、涙が止まらなかった。日本人が大切にしてきた心と魂につながる生き方がとても肚(はら)に落ちた。いつも手元に置き、折に触れて読み返し魂の道しるべとしたい」と感想を漏らす。

 価格は1,200円。全国の書店、アマゾンなどのネット書店で販売中。

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