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志摩スペイン村でパエリアコンクール-31チームが「お焦げ」に悪戦苦闘

志摩スペイン村でパエリアコンクール、厳正な審査をする志摩スペイン村総料理長

志摩スペイン村でパエリアコンクール、厳正な審査をする志摩スペイン村総料理長

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 志摩市の名産「的矢かき」をメーン食材にした「パエリアコンクールin志摩」が12月1日、志摩スペイン村(志摩市磯部町坂崎)パーク内マヨール広場で開催された。主催は同市観光協会、同市国際交流協会、志摩スペイン村などで組織する同実行委員会(事務局=同観光協会内)。

可愛いサンタとトナカイの優勝チームとサルの着ぐるみ男

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 パエリアは、スペインの郷土料理で、丸く浅い平底の鍋(フライパン)を使い、鶏肉やアサリ、タマネギ、パプリカなどと共にサフランを加えて炊き上げる米料理・炊き込み料理のことで、少し芯を残した米とスペイン語でソカレット(socarrat)と呼ぶ焦げ目を作るのがコツとされる。

 今回で15回を数えた同コンクールは、志摩の的矢湾で養殖される高級食材「的矢かき」や緋扇貝、ムール貝、クルマエビなど準備された食材だけを使い、薪(まき)の火で炊き上げる。参加者は火加減を気にしながら制限時間90分以内に調理しなければいけない。

 今年は、31チーム123人が参加。県内以外にも滋賀や大阪、兵庫からの常連チームもパエリア作りを楽しんだ。中には2週間掛けスーパーマリオブラザーズのキャラクターの衣装を手作りしたチームやワンピースの格好をしたチームも。調理時間中に、真っ黒な雲に覆われ、打ちつけるような雨の来襲を受けるハプニングもあったが、全チームひるまず調理し続けた。火加減が難しく今回もソカレット「お焦げ」付けに悪戦苦闘していた。

 同パーク総料理長で審査委員長の田岡和人さんは「盛り付けに関しては全チーム素晴らしく、とてもレベルが高い。しかし、今回は火加減と蒸らし時間を間違ったか?かなり苦戦したように感じた」と話す。調理専門学校TEC辻学園(大阪市)は常連組。今回も現役学生チームとOBチームの計3チームが参加。引率者の同学校指導者は「生徒たちはコンロで火加減をコントロールしながらのパエリア作りは授業でもやっているので自信があったと思うが、薪だけの火で作る野外の調理に難しかったようだ」と感想を漏らした。

 優勝は、「萌えスターズ」チーム(伊勢市)。同チームは昨年、ピンクのメード服を着て参加し、ベストドレッサー賞を受賞。今年も同賞狙いでサンタとトナカイの衣装で参加した。同チームメンバーは「まさか優勝するとは…。ベストドレッサー賞で連覇を狙っていたのに(笑)」と驚いた様子。「来年は優勝とベストドレッサー賞の2冠と2連覇を目指します」と意欲を見せた。優勝チームには、賞状とホテル志摩スペイン村(同)の宿泊券や的矢かきなどの副賞が贈られた。

 2位以下のチームは以下の通り。2位「見鯛・食べ鯛・喋り隊」(松阪市)、3位「きりんさん」(津市)、志摩市長賞「Tomato A」(多気町)、志摩市観光協会長賞「ジョカーレ」(津市)、志摩市国際交流協会長賞「しまかぜ」(伊勢市)、志摩スペイン村賞「アルカット」(桑名市)、お焦げ賞「アップルズ」(志摩市)、ベストドレッサー賞「昭和のお母さん」(同)。

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