伊勢神宮・宇治橋、20年間「ありがとうございます」-明日2月1日、渡り納め

写真は1月29日の宇治橋の勾欄(こうらん)についた霜に参拝者の誰かが「ありがとうございます」と書いた文字。その後数時間で解けて消えてしまった。

写真は1月29日の宇治橋の勾欄(こうらん)についた霜に参拝者の誰かが「ありがとうございます」と書いた文字。その後数時間で解けて消えてしまった。

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 伊勢神宮内宮の五十鈴川(いすずかわ)に架かる宇治橋が20年間の役目を果たし明日2月1日、伊勢市民約1万人と共に渡り納めて有終の美を飾る。

雨が降った後太陽に照らされる宇治橋は黄金色に輝く。1月31日早朝の宇治橋

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 現在の宇治橋は1989(平成元)年11月3日に行われた渡始(わたりはじめ)式からのもの。その前の渡始式は1969(昭和44)年11月2日。長さ=101.8メートル、幅=8.42メートル。上部は総ヒノキ造りで橋脚は耐水性の高いケヤキ材を使用する。橋板は20年間で1億人以上の参拝者が歩くことにより、厚さ15センチの板が6センチも擦り減るという。前回の渡始式には当日だけで約13万人が新橋を渡った。

 市内の団体などで組織する「宇治橋架け替え奉祝委員会」は1月10日~31日まで、20年間の宇治橋への感謝の気持ちを示そうと宇治橋渡り納めを記念する記帳所を設置。同30日までに約95,000人が記帳し、同31日最終日に10万人を超える予測を立てている。

 同委員会は、2月1日16時から市民1万人を集め「宇治橋渡納(わたりおさめ)式」を実施、記帳簿を内宮神楽殿に奉納し、その後全員で参拝する。参加者には「誉」と彫られた伊勢神宮のご用材で作られた記念の木札を渡す。

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