今年5月に55周年目を迎えた鳥羽水族館（鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-2555）で12月27日、トドやアザラシ、アシカの泳ぐ巨大水槽「海獣の王国」の年末の恒例大掃除が行われた。

高圧洗浄機から出る水にびっくりするトド。鳥羽水族館恒例の水槽大掃除

　同水槽は、約12×13.5メートル四方、深さは約4.3メートル、水量約650トン。現在、宮島水族館（広島県廿日市市）から居候中のキュータローとコマチ、同館のキンタ、ユズ4頭のトドと、バルトとポポ2頭のハイイロアザラシ、ビートとリック2頭のカリフォルニアアシカが生活する。トドのロゼは出産し、娘のココと一緒に別の水槽で育児中。

　いつもは縦横無尽に泳ぎまわる彼らも、海水を抜かれて水槽の底に追いやられ、「この日ばかりは降参か？」と思いきや…、いつもとまったく変わりがなかった。作業員が水槽の底に降り、デッキブラシや高圧洗浄機で掃除を始めると、トドやアザラシがデッキブラシやホースにまとわりついたり、じゃれ合ったりして困らせていた。

　約2時間の大掃除でピカピカになった水槽に海水が入れられると、トドやアザラシたちは、再び気持ちよさそうに泳ぎ回っていた。

　同館は、3月に総入館者数が55,555,555人を達成し目下、水族館入館者数記録日本一を更新中。同24日にはカピバラなどを展示する計10個の水槽が新しく完成し、さらに動物の生態がわかりやすく楽しめる施設となった。28日には、フンボルトペンギン48羽が生活するペンギン水槽の大掃除が行われる。

　同館の来年3月までの営業時間は9時～16時30分。入館料は、大人＝2,400円、小人＝1,200円、幼児（3歳以上）＝600円。