伊勢「あっかんべーアザラシ」の丸ちゃん、天国へ-飼育最長・世界記録も

伊勢「あっかんべーアザラシ」の丸ちゃん、天国へ-飼育最長・世界記録も(写真は昨年9月8日に世界飼育記録を達成した時の丸ちゃん)

伊勢「あっかんべーアザラシ」の丸ちゃん、天国へ-飼育最長・世界記録も(写真は昨年9月8日に世界飼育記録を達成した時の丸ちゃん)

  • 1

  •  

 「二見シーパラダイス」(伊勢市二見町、TEL 0596-43-4111)の人気者「あっかんべーアザラシ」のミナミゾウアザラシ雌の「丸子(丸ちゃん)」が4月9日14時40分、飼育員たちにみとられながら息を引き取った。

昨年9月に飼育世界記録を達成した丸ちゃんとファンの記念写真

[広告]

 11年間「丸ちゃん」の飼育を担当した南谷芙美子さんは「この日も11時までは機嫌よく、おいしそうに餌を食べていた」と話す。その後13時ごろから呼吸困難となり様態が急変、プールの水を抜いて注射や人工呼吸を試みたが救護のかいなく、飼育記録8858日(24年3カ月と2日)の世界記録を残して天国へ旅立った。

 丸ちゃんは南アフリカ沖で保護され1989(昭和64)年1月7日に入館。生後約9カ月で舌を出す「べー」を、1歳10カ月で水中ショーデビュー、2歳6カ月で「あっかんべー」をマスター。1995年には雄の「元気」との間に娘の「夢海子(ゆみこ)」も出産した。「丸ちゃん」に会うためだけに何度も通うファンも多く同館の人気者だった。

 全国の動物園と水族館に置かれるフリーペーパー「どうぶつのくに」最新号(No.49)では、堂々と表紙を飾り10ページにわたり特集されていた。「丸ちゃん」との思い出を南谷さんに聞くと「いっぱいあり過ぎて…」と言葉を詰まらせた。

 同水族館では、近くお別れ会を開く予定。

伊勢志摩経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース