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「寂しい水田」に今年初挑戦-伊勢・玉城町「ふるさと工房アグリ」でコメ作り

「寂しい水田」に今年初挑戦-伊勢・玉城町「ふるさと工房アグリ」でコメ作り

「寂しい水田」に今年初挑戦-伊勢・玉城町「ふるさと工房アグリ」でコメ作り

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 玉城町の農業観光公園「アスピア玉城」(度会郡玉城町)内にある「ふるさと味工房アグリ」(TEL 0596-58-8686)で現在、栽培している専用水田が隙間だらけで見た目にも「寂しい水田」になっている。

伊勢神宮内宮摂社「朽羅神社」の近くの水田でも疎植栽培でコメ作り

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 ヒマワリが満開に咲く畑の前にある水田で腰をかがめながら手作業で雑草を取り除く2人の職員。その水田の周りには、黄緑色のじゅうたんを敷いたような美しい水田が広がって目にも優しい。

 同施設を運営する玉城アクトファーム(同)農業部の菊本淳さんは「今年から合計1.5ヘクタールある水田を『疎植(そしょく)栽培』に変えた。通常1坪あたりに60株植える苗を約30株に抑えた。近くの農家さんからは『寂しい水田やな~』とよく言われている(笑)。まだまだ疎植栽培をしている農家さんは極めて少ない」と話す。

 疎植栽培とは、1坪あたりに苗の株を50株以下に抑え水田に隙間を空けて栽培する方法。通気性が良くなり、苗が元気になるため、1株から多くのコメが採れる。菊本さんは「中干しや追肥をしなくてもいいため経費や作業時間を抑えながら、1株あたりのコメの収穫量は増加する。今年初のチャレンジなのでどうなるかわからないが結果を残したい」と笑顔を見せる。

 三重県農林水産部農林園芸課によると「疎植栽培には一定の効果が見られるため、1坪あたりに苗の株50株以下の疎植については三重県でも推奨しているが、同36株以下の極端な疎植については、ノーコメント」と説明する。

 菊本さんは「ヒマワリ畑近くの水田は5月3日に植えた。正直なところちゃんと成長するかどうか心配でまだまだ『寂しい水田』だが、伊勢神宮内宮(ないくう)摂社・農耕の神様を祭る朽羅(くちら)神社(同)近くの水田の方は4月23日に植え順調に成長しているので、こちら(ヒマワリ畑近く)も大きく育ってくれるはず…」と不安も隠せない。菊本さんは「少しでもおじいちゃんおばあちゃんたちの負担が疎稙栽培をすることで軽減されれば。まずはこの地方でうまく行くかテストする『試験栽培』の意味もある」とも。

 秋には、会員と共に稲刈り体験などを予定する。

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