「女性の願いを一つだけかなえる神社」として人気の「神明神社」（鳥羽市相差町）境内社「石神社（通称「石神さん」）」に満月の夜に参拝しようと8月31日、「相差（おうさつ）神あかり～石神さん夜参り～」が開かれる。

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　神明神社の主祭神は伊勢神宮内宮（ないくう）と同じ天照大御神（あまてらすおおみかみ）。石神さんは、神武天皇の母、豊玉姫命（とよたまひめのみこと）の妹に当たる玉依姫命（たまよりひめのみこと）。

　2004（平成16）年のアテネ五輪女子マラソンで、2時間26分20秒の記録で金メダルを獲得した伊勢市出身の野口みずきさんが、伊勢神宮と石神さんのお守りをトランクスに縫い付けて走ったことがマスコミに大きく取り上げられて話題となり、年間数千人程度だった参拝者が年々増加し、2013（平成25）年には20万人以上が訪れた。

　満月イベントでは、同神社とその参道周辺をライトアップし、夜参り限定の御朱印・お守りの授与、飲食店の夜間営業などを行う。今回で43回目。

　鳥羽商工会議所の中村友幸さんによると、「相差神あかりの平均来場者数は約150人で、ピーク時には約1100人になったこともある。コロナ禍では、一度中止し、20人程度と寂しかった。相差海女文化運営協議会（相差DMO）・相差未来委員会（OMI）が主催する」と説明する。

　「参道途中にある『海女の家五左屋』『オウサツキッチン0032』も夜間営業し、旅館『花の小宿 重兵衛』では日帰り温泉の入浴料が1,000円（通常1,200円）になる。相差町の夜を楽しんでいただき、相差町に来ていただける人が増えれば」と呼びかける。

　開催時間は18時～20時30分。