女優の樹木希林さんの初めてのお伊勢参りをドキュメンタリーにした映画「神宮希林 わたしの神様」が5月10日、地元伊勢の映画館「進富座」（伊勢市曽祢、TEL 0596-28-2875）本館で公開された。伏原健之（ふしはらけんし）監督の舞台あいさつもあった。

映画「神宮希林 わたしの神様」伏原健之監督の舞台あいさつも

　同作品は、20年に一度の式年遷宮を希林さんの目線で捉え、お白石持行事や広大な神宮林の山、女たちが祈る鳥羽市相差町の石神さん（神明神社）などを訪ねるというもの。昨年の7月から10月3日まで撮影。神様の引っ越し「遷御（せんぎょ）」を終えたばかりの真新しい伊勢神宮内宮（ないくう）正殿に手を合わせる希林さんを映し出している。「伊勢神宮」やそこでの「祈り」「神様」について自然体の希林さんが感じたものを、広大な伊勢神宮の美しい自然の営みを映す映像などを交えながら表現する。

　現在、東京と名古屋で公開。東京での公開初日となった4月26日には、希林さんと伏原監督、阿武野勝彦プロデューサーが舞台あいさつをした。同館での上映は全国4館目。同17日からは、三重県内のイオンシネマ桑名・東員・津・鈴鹿の4館でも上映される。

　伏原監督は「この映画は東海テレビ55周年記念番組として昨年11月3日に放送されたものを元に映画化したものだが、内容はテレビとは違う。伊勢神宮はパワースポットなどと言われていたりもするが僕の中ではもっと特別なもので神道を超えたとてもきれいな（清純な）ところ。希林さんが『つたや』（伊勢市河崎）で伊勢うどんを食べているシーン撮影時に起こったハプニングや希林さんの東京の自宅での撮影などは大変貴重な映像だと思う。多くの人に見ていただければ」と話す。

　上映時間は、5月10日～15日＝10時30分～12時10分、14時30分～16時、日曜16時20分～18時、日曜以外19時30分～21時、17日～22日、24日～29日＝12時35分～14時15分。料金は一般＝1,600円、大学＝1,300円、高校・中学・シニア＝1,100円、小学＝1,000円、障がい者＝1,300円。